2011年2月23日水曜日

2011年2月19日土曜日

アトランタ・ブレーブス




○野手陣(数値はビル・ジェームズによる予測値)
・予想ラインナップ

左 M・プラド     .305 12本 65点 4盗 .802
右 J・ヘイワード  .295 22本 88点 13盗 .904 
三 C・ジョーンズ  .288 17本 66点 4盗 .882
二 D・アッグラ   .263 31本 94点 3盗 .835
捕 B・マッキャン  .280 24本 94点 4盗 .859
一 F・フリーマン  .282 16本 83点 6盗 .781
遊 A・ゴンザレス  .241 13本 53点 1盗 .696 
中 N・マクラウス  .246 15本 54点 16盗 .751

・控え野手

捕 D・ロス      .235 11本 40点 0盗 .748
内 B・コンラッド   .235 5本 17点 3盗 .748
内 B・ヒックス           予測値なし
外 E・ヒンスキー   .238 10本 38点 2盗 .748
外 J・シェーファー       予測値なし

昨季はチーム得点数がリーグ5位だった打線は今季もまずまず。アッグラが加入したことにより長打力が増しました。また、昨季チーム出塁率がリーグ1位(打率は6位)だったように、選球眼のよい選手が多く、おおきな武器となります。これに昨季ケガに苦しんだベテランのジョーンズが復活すれば、打線はかなり充実したものとなるでしょう。新人王候補のフリーマンにも期待です。ただ、センターのレギュラー候補が昨季不振に苦しんだマクラウスであるように外野陣の層の薄さは気になります。有望株のシェーファーや一塁と外野を守れるヒンスキーらがベンチに控えますが、さすがにテコ入れは必要でしょう。

○投手陣(右端の奪三振/与四球)
・先発投手
T・ハドソン      34試合 15勝10敗 226回 防3.50 W1.25 137/66
T・ハンソン      34試合 15勝10敗 219回 防3.41 W1.19 207/71
D・ロウ        32試合 11勝10敗 193回 防3.87 W1.35 123/57
J・ジャージェンス  28試合 10勝9敗 172回 防3.82 W1.35 125/62
M・マイナー     17試合 5勝4敗 76回 防4.44 W1.38 70/25


・救援投手
J・ベンダース   74試合 4勝4敗0セーブ 74回 防4.14 W1.53 61/40
P・モイラン    83試合 4勝3敗0セーブ 63回 防3.71 W1.41 51/23
E・オフラハティ  49試合 2勝2敗0セーブ 41回 防3.73 W1.39 33/17
G・シェリル    66試合 2勝2敗0セーブ 37回 防3.41 W1.35 37/18
C・キンブレル  63試合 5勝2敗25セーブ 63回 防2.57 W1.29 100/47


投手陣はフィリーズに引けを取らないレベル。先発3人衆は安定感が高く、充実の陣容です。これに昨季不振だったジャージェンスが復活し、期待のマイナーが台頭すれば盤石でしょう。救援陣も豊富。昨季活躍したベンダースやキンブレルなどの若手の台頭が目立ちます。特に昨季20.2イニングで40奪三振を奪ったキンブレルには注目。ベンダースは四球を減らせばさらに安定感が増すでしょう。モイランやシェリルなどワンポイントの投手が多くいるのも魅力です。

○総評
投打ともにかなり充実した陣容を誇り、フィリーズに十分対抗できる戦力があると思います。打線には機動力以外は穴が見られませんが、外野の層の薄さは気がかり。シーズン半ばに補強があるかもしれません。投手力には全く穴がなく、リーグ屈指の力を持っているといえます。現状では地区優勝は難しいでしょうが、ワイルドカードなら十分に狙える位置にいると思います。

2011年2月18日金曜日

テキサス・レンジャーズ





○野手陣(数値はビル・ジェームズによる予測値)
・予想ラインナップ

二 I・キンズラー   .275 20本 74点 21盗 .811
遊 E・アンドラス   .274 2本 43点 34盗 .676
左 J・ハミルトン   .324 26本 91点 7盗 .947
三 A・ベルトレ    .283 24本 88点 5盗 .812
右 N・クルーズ    .297 28本 88点 18盗 .907
指 M・ナポリ     .246 24本 66点 4盗 .815
一 M・モアランド   .281 7本 30点 2盗 .829
捕 Y・トレアルバ   .255 8本 48点 5盗 .699
中 J・ボーボン    .297 3本 30点 16盗 .713


・控え選手
捕 M・トレーナー  .224 2本 11点 0盗 .626
内 C・デービス   .267 8本 28点 2盗 .818
内 A・ブランコ   .257 2本 20点 2盗 .640
外 D・マーフィー  .284 12本 61点 10盗 .799

マイケル・ヤングはあえて抜きました。移籍先を探していますが高年棒と拙守がネックでなかなか見つからないようです。それでも今季も打線は強力。批判の多いベルトレもテキサスの球場では好成績を残しており、予測値以上の成績を残してもおかしくありません。また、マーフィーなどベンチの層も厚い。長打力・機動力ともにリーグ屈指で、打線だけでも十分に上位進出できます。



○投手陣(右端の数値は奪三振/与四球)
・先発投手
C・J・ウィルソン  33試合 13勝10敗 208回 防3.59 W1.32 186/95   
C・ルイス      33試合 12勝11敗 208回 防3.85 W1.31 178/73
T・ハンター     29試合 8勝10敗 158回 防4.39 W1.37 91/46
D・ホーランド        20試合 5勝5敗 86回 防4.08 W1.33 73/40
B・ウェッブ     28試合 12勝8敗 179回 防3.42 W1.25 142/58
S・フェルドマン   27試合 5勝7敗 105回 防4.46 W1.42 59/38

・救援投手
D・オリバー    60試合 4勝3敗0セーブ 58回 防3.41 W1.26 44/17
D・オデイ     71試合 4勝2敗0セーブ 62回 防2.90 W1.15 49/17
A・ローズ     63試合 4勝2敗0セーブ 48回 防2.81 W1.21 46/19
A・オガンド    49試合 3勝2敗0セーブ 46回 防3.42 W1.28 38/17
N・フェリス    67試合 4勝3敗39セーブ 71回 防2.66 W1.15 75/26


リーと再契約できなかったのは痛い。ウィルソン・ルイスの2人は安定感はあるものの、ともにエースというには微妙な存在。3番手以降はメンツが確定しておらず、先発陣は充実しているとは言い難い状況。2008年サイヤング賞のウェッブもここ2年ほとんど投げておらず、年間通してローテーションを守りきれるかは疑問。ヤングをトレードの駒として実績のある投手を獲得する可能性も十分にあります。救援陣はまずまずの陣容ですが、オリバーや新加入のローズはともに40歳を超えており、あまり信頼を置きすぎるのは危険。昨季台頭したオデイには期待がかかります。先発転向の噂のあるフェリスはとりあえずは今季もクローザーでしょう。

○総評
打撃はリーグ最高レベル。今季も得点力に困ることはないだろう。一方リーの抜けた投手陣はやや弱体化。特に先発陣は人材が不足しており、早くに手を打つ必要があるでしょう。とはいえ、投打のバランスはよく、今季もプレーオフは十分に狙える陣容。プレーオフでも強さを発揮できると思います。

2011年2月17日木曜日

シアトル・マリナーズ




○野手陣(数値はビル・ジェームズによる予測値)

・予想ラインナップ

右 イチロー       .316 7本 47点 30盗 .752
三 C・フィギンズ    .277 3本 42点 32盗 .708
中 F・グティエレス   .261 14本 63点 20盗 .724
指 J・カスト       .242 20本 64点 1盗 .805
一 J・スモーク     .249 19本 70点 1盗 .765
捕 M・オリーボ     .244 17本 62点 6盗 .704
左 M・ソーンダース  .242 10本 34点 10盗 .703
遊 Ja・ウィルソン   .261 4本 30点 3盗 .670
二 B・ライアン     .254 3本 31点 11盗 .645


・控え野手

捕 A・ムーア       .254 10本 44点 1盗 .689
内 Jo・ウィルソン    .244 3本 23点 4盗 .642 
内 A・ケネディ      .264 4本 33点 10盗 .688
外 M・ブラッドリー    .257 10本 36点 6盗 .795
外 R・ランガーハンズ  .237 3本 14点 4盗 .724

昨季は歴史的貧打に泣かされましたが、今季も得点力はリーグ最低クラス。カスト、オリボを加えたことで長打力は多少マシにはなりましたが、劇的な変化をもたらすことはなさそう。打線のつながりも悪く、最大の長所である機動力も十分に使えるかは疑問です。控え野手も二遊間を守る選手が必要以上にいることや、ケガばっかりするわ、警察沙汰の事件起こすわというメジャー一番の問題児ブラッドリー(しかも年棒1200万ドル)の存在もあったりで、層はあまり厚くはありません。今季の注目点はイチロー選手の11年連続200安打と、アックリーやピネダら有望株のデビューくらいでしょうか。

○投手陣(右端の数値は奪三振/与四球)
・先発投手
F・ヘルナンデス  32試合 13勝11敗 223回 防3.31 W1.21 204/72
J・バルガス      31試合 8勝14敗 195回 防4.29 W1.39 135/67
D・フィスター     29試合 8勝13敗 183回 防4.33 W1.37 121/42
L・フレンチ      25試合 6勝11敗 156回 防4.38 W1.40 89/49
E・ベダード      12試合 4勝4敗 66回 防3.55 W1.27 65/26

・救援投手
B・リーグ      67試合 4勝5敗2セーブ 78回 防3.92 W1.35 60/28
G・オルセン    42試合 2勝3敗0セーブ 47回 防4.60 W1.47 38/21
S・ケリー      37試合 3勝2敗0セーブ 42回 防4.18 W1.31 35/14
D・アーズマ    50試合 2勝3敗28セーブ 49回 防3.49 W1.39 48/26


投手陣は昨季はシーズンを通して好調を維持しましたが今季もそれができるかは微妙。先発陣ではヘルナンデス以外は小粒な印象。安定感もそれほどではないうえ、技巧派ばかりなのも迫力に欠けます。ケガからの再起をはかるべダードがかつての投球を発揮してくれればいいのですが、それもあまり望めなさそう。救援陣も層が薄い。目立った選手がいないうえ、守護神のアーズマも開幕から2週間の離脱となっており、台所事情は非常に苦しい。昨季のようにヘルナンデスの勝ち星を何度も消してしまいそうで、心配されます。


○総評
打力は今季もメジャー最低レベル。機動力くらいしか見るべきところがなく、今季もシーズンで600点取れるかは微妙な状況。「非力だが小技の使える2番打者」タイプの選手がやたら多く、迫力に欠けます。投手陣はヘルナンデス以外はインパクトに欠ける印象。救援陣も弱く、試合終盤に失点する場面が増えそう。守備がいいのはプラスですが、総合的にはプレーオフは夢のまた夢といった感じ。スモークやアックリーら有望株の成長具合が注目すべきポイントです。

2011年2月15日火曜日

オークランド・アスレチックス





○野手陣(数値はビル・ジェームズによる予測値)
・予想ラインナップ
中 C・クリスプ    .273 7本 40点 27盗 .738
一 D・バートン    .262 12本 66点 5盗 .783
左 D・デヘスス    .289 11本 68点 6盗 .777 
指 松井秀喜     .268 21本 85点 0盗 .802
右 J・ウィリンガム  .259 22本 72点 7盗 .834
三 K・クーズマノフ .264 18本 77点 1盗 .746
捕 K・スズキ     .266 13本 73点 4盗 .727
二 M・エリス     .263 9本 53点 7盗 .710
遊 C・ベニントン  .248 5本 44点 29盗 .678


・控え選手
捕 L・パウエル   .221 6本 22点 1盗 .685   
内 A・ロザレス   .262 10本 40点 4盗 .738
内 C・カーター   .251 24本 79点 4盗 .790
外 R・スウィニー  .293 6本 53点 4盗 .752
外 C・ジャクソン  .268 3本 16点 3盗 .756

昨季は打線の不調が目立ちましたが、松井、ウィリンガム、デヘススを加えた今季はまずまずの得点力を発揮できるでしょう。松井には予測値以上の成績を残してもらいたいところ、クーズマノフやスズキなど昨季、「身分不相応」な主軸をまかされた選手も今季は下位にまわることで本来の力を発揮できるかもしれません。以前は、盗塁・犠打を全く使いませんでしたが、最近は機動力も駆使するようになっておりクリスプやベニントンには期待がかかります。2番を打つバートンの選球眼も相手には非常に厄介。突出した選手はいないものの、昨季のように過度の得点力不足い悩むことはなさそう。有望株カーターのレギュラー定着は来年だと思います。



○投手陣(右端の数値は奪三振/与四球)
・先発投手
T・ケーヒル    32試合 12勝12敗 218回 防3.67 W1.27 129/81
D・ブレーデン   32試合 12勝12敗 214回 防3.66 W1.28 145/60 
G・ゴンザレス  33試合 13勝10敗 212回 防3.99 W1.36 212/97
B・アンダーソン 27試合 10勝9敗 171回 防3.53 W1.22 140/40
R・ハーデン   18試合 5勝4敗 76回 防3.67 W1.30 80/36

・救援投手
G・バルフォア  46試合 4勝1敗0セーブ 46回 防2.54 W1.17 55/21
B・フエンテス  46試合 3勝2敗32セーブ 49回 防3.31 W1.27 51/21
C・ブレスロウ  72試合 5勝4敗2セーブ 77回 防3.04 W1.21 70/31
B・ジーグラー  56試合 3勝3敗0セーブ 55回 防3.44 W1.33 36/19
J・ブレビンス  55試合 3勝2敗0セーブ 45回 防3.40 W1.24 45/14
M・ワーツ    48試合 3勝2敗0セーブ 44回 防3.07 W1.25 49/20
A・ベイリー   57試合 4勝2敗30セーブ 58回 防2.64 W1.14 56/21


投手陣はほぼ穴がないといっても過言ではない顔ぶれ。先発、中継ぎともにメジャー屈指の充実度を誇ります。先発陣は昨季18勝のケーヒルを筆頭にブレーデン、ゴンザレス、将来のエース候補アンダーソンらと抜群の安定感を誇ります。この4投手の開幕時の平均年齢は24.5歳と非常に若いのも魅力です。ブルペンは先発陣以上の充実度。守護神ベイリーや昨季ブレイクしたブレスロウらに加えバルフォア、フエンテスを迎え、これ以上ない布陣となりました。唯一の不安点は先発5番手の投手。今のところ、古巣復帰のハーデンの起用が予想されますが、ケガの多い選手なので信頼はできません。ブルペン陣がむしろ必要以上に人材がそろっているという状況なので、彼らの中からな1人か2人放出して、先発を任せられる投手をとってくる可能性もあるでしょう。

○総評
打線は少なくとも昨季以上の得点力は期待できる筈。投手陣はこれ以上ない布陣で、投打ともに地区優勝には十分な戦力があるといえます。守備力も高く、昨季のジャイアンツのようなチームでプレーオフでも勝抜けるだけの力は持ってるといえます。あとは、持ち前のプレーオフでの勝負弱ささえでなければ、という感じです。

ロサンゼルス・エンゼルス





○野手陣
・予想ラインナップ(数値はビル・ジェームズによる予測値)

遊 E・アイバー   .274 5本 45点 19盗 .686
指 B・アブレイユ  .268 13本 94点 23盗 .797
右 T・ハンター   .272 23本 92点 11盗 .797
左 V・ウェルズ     .269 25本 85点 7盗 .795
一 K・モラレス   .296 27本 95点 1盗 .850
二 H・ケンドリック .295 10本 73点 13盗 .764
三 A・カヤスポ   .281 7本 47点 4盗 .729
捕 J・マシス    .212 3本 16点 1盗 .599
中 P・ボージャス .260 6本 26点 19盗 .697

・控え野手

捕 H・コンガー   .271 8本 45点 1盗 .742
内 M・イズタリス  .278 5本 39点 10盗 .741
内 B・ウッド     .235 6本 17点 2盗 .707
内 M・トランボ      予測値なし
外 R・ウィリッツ   .245 3本 22点 6盗 .653

オフの最優先課題だった外野手の補強に失敗し、苦肉の策としてウェルズを連れてくるなど打線の強化は完全に失敗に終わった印象。中軸ですらOPSが8割を超えている選手が少ないのはあまりにもさびしい状況。長打力もないうえに、フィギンズが抜けて以降は機動力もそれほど使えなくなってきているので、数年前のように打線には脅威を感じません。ケガから復活のモラレスや将来の正捕手候補のコンガーらには期待がかかります。

○投手陣(右端の数値は奪三振/与四球)
・先発投手

J・ウィーバー   34試合 14勝10敗 222回 防3.45 W1.20 199/61 
D・ヘレン      34試合 15勝12敗 238回 防3.52 W1.18 209/52
E・サンタナ    33試合 11勝13敗 211回 防4.14 W1.33 169/67
J・ピニェイロ      29試合 10勝11敗 193回 防4.06 W1.34 110/50
S・キャズミアー  29試合 8勝10敗 162回 防4.22 W1.41 151/75


・救援投手

S・ダウンズ   60試合 4勝3敗0セーブ 58回 防3.26 W1.24 47/19
高橋尚成    41試合 7勝5敗4セーブ 94回 防3.93 W1.34 82/34
K・ジェプセン 71試合 3勝4敗0セーブ 64回 防3.94 W1.48 64/32
F・ロドニー  74試合 4勝4敗6セーブ 74回 防4.14 W1.45 67/39

先発陣はほぼ盤石。ウィーバー、ヘイレン、サンタナの3人は耐久性抜群で安定感も十分。昨季大不振だったキャズミアーが復活すれば、メジャー最高レベルの先発陣が出来上がります。ダウンズと高橋が加わった救援陣はまずまずの陣容。今のところはクローザーはロドニーとなる予定ですが、安定感に欠けるのが不安要素。また、移籍組以外に目立った選手がいないのも難点です。


○総評
補強にことごとく失敗し、戦力の底上げはほとんどできなかったのが痛い。特に野手陣の貧弱さを解消することはできず、今季も得点には苦しみそう。一方、投手陣は十分な戦力があります。特に先発陣の充実ぶりはメジャー屈指といえます。打線に期待ができない分、投手陣のでき具合が今季のエンゼルスの命運を握っているといえるでしょう。

2011年2月14日月曜日

ミネソタ・ツインズ





○野手陣(数値はビル・ジェームズによる予測値)
・予想ラインナップ

中 D・スパン    .294 5本 58点 24盗 .757  
二 西岡剛       予測値なし
捕 J・マウアー   .338 15本 87点 3盗 .927
一 J・モルノー   .294 27本 101点 0盗 .905
左 D・ヤング    .306 19本 93点 8盗 .827
右 M・カダイアー  .276 16本 70点 5盗 .802 
指 J・トーミ     .247 17本 47点 0盗 .882
三 D・バレンシア  .290 10本 62点 3盗 .771
遊 A・カシーヤ   .268 1本 16点 8盗 .668

・控え選手
捕 D・ビューテラ  .236 6本 28点 3盗 .667
内 M・トルバート .249 4本 28点 6盗 .683
外 J・レブコ    .241 6本 25点 6盗 .693
外 J・クーベル  .276 23本 92点 1盗 .835

長打力はそれほどないものの、つながりのいい打線。西岡が加わったことにより例年余りつかえていなかった機動力も駆使できるようになりました。中軸もマウアーやモルノーに加え、ヤングやカダイヤー、クーベルなどしぶとい仕事人的な選手が多くそろっており、非常に厄介。不安要素は控え選手の層がやや薄くなったことと、モルノーの回復具合。内野の貴重なバイプレーヤーだったプントの退団は少し痛いように思います。また、昨季脳震とうで離脱したモルノーは今のところ順調に回復している模様で、開幕に間に合うことが期待されます。



○投手陣(右端の数値は奪三振/与四球)

・先発投手
F・リリアーノ     31試合 13勝8敗 190回 防3.69 W1.30 195/66
S・ベイカー     26試合 9勝8敗 152回 防4.03 W1.29 121/37 
C・パバーノ     31試合 12勝11敗 199回 防4.16 W1.31 121/40
K・スローウィー   26試合 8勝7敗 132回 防4.02 W1.27 102/24
B・ダンジング    43試合 10勝10敗 180回 防4.30 W1.41 111/55
N・ブラックバーン  27試合 9勝10敗 166回 防4.55 W1.40 81/38

・救援投手
M・キャップス    73試合 4勝4敗38セーブ 76回 防3.55 W1.24 61/16
P・ニシェック    62試合 4勝2敗0セーブ 57回 防3.32 W1.21 61/20
J・ミハレス     44試合 2勝1敗0セーブ 30回 防3.90 W1.37 28/15
J・ネイサン     68試合 6勝1敗34セーブ 68回 防1.99 W1.01 82/22

先発陣は小粒ながらしっかりとしている印象。他チームと違って先発投手を6人挙げたのはリリアーノにトレードの噂があるため。今のところ先発陣の層の薄いヤンキースが移籍先として挙がっており、注目されます。それでも、彼以外の5人もまずまず安定感があり、移籍が実現しても致命傷にはならないはずです。一方、ガリアーやクレインなどが抜けたブルペン陣は手薄な状況。故障明けのニシェックやネイサンはどれほど調子を取り戻せるか心配。特にネイサンは今季37歳となるだけに、かつてのようにクローザーを勤め上げれるかどうかは不透明です。今のところ若手の起用で穴を埋める予定ですが、リリアーノ放出の見返りとして、救援投手を獲得するのも一つの手でしょう。


○総評
やや、打高投低の印象があるものの、全体的なバランスが良く、今季もプレーオフ進出は十分狙える戦力だと思います。選手層がやや薄くなったことは気がかりですが、名将ガーデンハイアーがうまく選手をやりくりしていくでしょう。あと、新加入の西岡には30盗塁以上は目指してほしいです。