2010年11月30日火曜日

セイバーメトリクス入門①

私が野球関連のネタでよく使っている、OPS、WHIP、守備防御点などの指標。これは2000年以降注目されるようになった、「セイバーメトリクス」という理論に基づく指標です。今回はこれらの指標について説明していきたいと思います。


1、OPS(on base plus slslugging)
算出方法:出塁率+長打率

セイバーメトリクスにおける打者の指標のうちもっとも基本的なものがこのOPSとよばれるもので、出塁率と長打率を足し合わせることで算出されます。選手の守備位置により異なりますが、一般に7割5分が平均的数値とされ9割を超えていれば一流打者、逆に7割未満ならレギュラーが微妙になってきます。現在のメジャーリーグでは出塁率を非常に重視するようになっています。たとえば打率2割8分、出塁率3割8分の選手は打率3割、出塁率3割5分の選手よりも高く評価されることが多いです。また、長打力があればあるほどチームに得点が入る可能性が高いためOPSはメジャーでは打者の力量を表す数値であるとして広く用いられるようになっています。




一方このOPSには問題も有ります。一つは走塁能力の評価ができないこと。これは算出方法を見れば明らかでしょう。もう一つは数字だけでは打者のタイプが判別しにくいこと。たとえば、出塁率4割・長打率4割の選手も、出塁率3割・長打率5割の選手もOPSはともに8割。これではその選手が「パワーはないが出塁能力にたける選手」であるのか「出塁能力は低いが当たれば大きい選手」であるのかわかりません。




そこで、新たに考えだされたのがNOI(New Offensive Index)という数値。算出方法は(出塁率+長打率÷3)×1000で見ての通り出塁率は長打率より3倍重要とする考えから生まれたものです。この数値を使って、ブルワーズのコリ―・ハート選手とアスレチックスのダリク・バートン選手の成績を比較してみましょう。




まず、ハート選手の今季の成績を見てみると出塁率は3割4分、長打率は5割2分5厘ですので
OPSは8割6分5厘。主砲としては十分な成績です。一方バートン選手は出塁率は3割9分8厘と好成績ですが長打率は4割5厘と低いのでOPSは7割9分8厘にとどまっていしまいます。しかし、両者のNOIを比較すると、ハート選手は515、一方バートン選手は528とバートン選手の方が上です。このことからハート選手が「出塁能力は低いがパワーのある選手」、バートン選手が「パワーレスだが出塁能力が高い選手」ということが分かります。この数値は元々資金難により長距離砲が獲れないアスレチックスが低コストで得点能力を上げる方法を模索していたときに考え出されたものであるので、バートン選手はある意味アスレチックスの象徴的選手といえるでしょう。




これ以外にもメジャーには日本ではなじみのない指標が色々あります。これからもこのブログではこうした指標を取り上げていきますので皆さん楽しみにしといてください。




ではでは。

2010年11月29日月曜日

楽天の大量補強に思う

今日、メジャーから楽天に移籍した松井稼頭男選手の入団会見が行われました。


今季の楽天は同じくメジャー帰りの岩村明憲選手の獲得も発表。また、ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指していた岩隈選手も、残留が決定的な状況。ここにきて来季優勝候補に名乗りを上げてきました。




しかし、この補強は楽天にとってプラスになるのでしょうか。確かに、来季の楽天にとってはプラスになるでしょう。しかし、将来的に考えるとこれはむしろマイナスなのではないか?と思ってしまいます。



そもそも楽天が弱い一番の原因は若手が育っていないこと。楽天の生え抜きでレギュラーとなっている選手は嶋捕手と聖澤選手のみ。しかも両者とも今年になって台頭してきた選手です。目先の勝利だけを考え、育成をおろそかにしたせいで崩壊したチームが数年前にありましたよね・・・。




それに、今年の楽天の遊撃手は悪くはなかった。内村賢介選手は規定打席不足ながら3割を打ちましたし、渡辺直人選手もパワーはないながらも優れた選球眼や足で貢献しています。にもかかわらず、完全に晩年に差し掛かっているであろう松井をとるのには疑問符が付きます。岩村だって来季で32才なんだしそう長くは活躍できないはず。シーズン後にノリを解雇したのは若返りの一環じゃなかったんでしょうか?




また、今季のブラウン解任も疑問です。最下位に沈んだことは責任かもしれませんが、たった1年の成績ですべてを評価するのは間違ったやり方。ブラウンだって広島時代は限られた戦力ながらもチームを毎年プレーオフ争いに導いていた。マイナー時代も育成面で評価が高かったようですから、決して悪い監督ではないはずです。それに新たに就任した星野監督は育成が下手。鉄拳制裁もよくやるそうですが、今どきそんなことをやったら選手らの反感を買いかねません。




いずれにせよ、今の楽天は悪い方向に進んでいるようにしか思えません。本当に強い球団になりたいのならば、日本ハムのようにしっかりとした育成システムを作るべきでしょう。

2010年11月28日日曜日

2010年MLBを彩った20人のルーキー④

マイナー今日は新人投手を紹介。



16、ジョナサン・ニース(メッツ・投手・23歳)
今季成績:30試合 9勝10敗 防御率4・20 奪三振148



メジャー3年目、実質1年目で開花した左腕。過去2年間は8試合の登板に終わりましたが今季は開幕からローテに定着。2ケタ勝利こそ逃しましたが、一年間ローテを守り切りました。最大のハイライトは6月10日のパドレス戦。4回にクリス・デノ―フィア選手に二塁打を打たれた以外は1人のランナーも許さない快投を見せメジャー初完封勝利を記録しました。後半戦はコントロールが乱れ、防御率4・81と調子を崩してしまいましたが、来期はサンタナやメインらとともに強力先発陣の一角を握る投手になると思います。



17、マイク・リーク(レッズ・投手・22歳)
今季成績:24試合 8勝4敗 防御率4・23 奪三振91



史上21人目となるマイナーを経ずにメジャーデビューを果たした期待の新星。アリゾナ州立大学では3年間で40勝を挙げるなどし、レッズ入り。開幕からローテに定着し、開幕5連勝を記録しました。後半戦はけがなどで調子を落とし、8月24日の登板を最後にシーズンを終えてしまいましたが、来季も新生レッズの一角として活躍してくれることでしょう。



18、ジョニー・ベンタ―ス(ブレーブス・投手・25歳)
今季成績:79試合 4勝4敗 防御率1・95 奪三振93



新人ながらブレーブスブルペン陣の中心を担った左腕。24ホールドは新人トップの数字で、斎藤隆やビリー・ワグナーらとともに強力救援陣を形成しチームのプレーオフ進出に大きく貢献しました。三振を奪う能力にもたけており、今季は83イニングスを投げて93奪三振。来季からは引退したワグナーの後釜として、クローザーに入る可能性も有りうるでしょう。




19、アロルディス・チャップマン(レッズ・投手・22歳)
今季成績:15試合 2勝2敗 防御率2・03 奪三振19



WBCで日本代表とも対戦したキューバ人左腕。昨年7月に亡命し、念願のメジャーリーガーになりました。魅力は何といっても球速。マイナーにいた8月27日には、米国史上最速となる時速105マイル(時速169km)を記録。31日に満を持してメジャーに昇格しました。昇格後もスライダーと速球を駆使して中継ぎ投手として活躍。13.1回を投げて19をの三振を奪いました。今後は先発投手としてどのような活躍をしてくれるのか非常に楽しみです。




20、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ・投手・21歳)
今季成績:12試合 5勝3敗 防御率2・91 奪三振92



2009年ドラフト全米一位でナショナルズに入団した、今季最も注目を集めたルーキー。6月8日のパイレーツ戦でデビューするといきなり7回1失点の好投。奪った三振は14個という素晴らしい内容でした。また、ファンからの注目も大きく、彼が登板した試合では常に4万人以上の観客が詰めかけるなど低迷するチームに明るい話題を提供しました。しかし、8月21日の登板でひじを痛め降板。その後トミー・ジョン手術を受けることになり来季は全休するとみられています。ですが、68イニングで92個の三振を奪うなど、「2、30年に一人の逸材」と評される実力は見せつけました。今はゆっくりひじを直して、2011年にカムバックしてほしいと思います。




ここまで、20人の新人選手を紹介してきましたが、今季は他にもレンジャーズのミッチ・モアランド内野手やパイレーツのホセ・タバタ外野手など多くのルーキーが活躍しました。来季の注目選手を挙げるとするならば、アスレチックスのクリス・カーター選手やブルージェイズのJ・P・アレンシビア捕手などがあげられます。また、今年のドラフト全米1位でナショナルズから指名を受けた18歳のブライス・ハーパー外野手もチームの外野手事情を考えると、メジャーデビューする可能性も十分に期待できます。



来季はどんな新人選手が出てくるのか、今から楽しみでなりません。




ではでは。

2010年MLBを彩った20人のルーキー③

第三弾。




11、スターリン・カストロ(カブス・遊撃手・20歳)
今季成績:125試合 3割 3本塁打 41打点 OPS7割5分5厘



メジャー史上初の1990年代生まれの選手。開幕は2Aで迎えましたが正遊撃手ライアン・テリオの二塁転向に伴い5月に昇格。その月に打率3割1分を記録するなどし弱冠二十歳にしてショートのレギュラーを勝ち取りました。10盗塁を記録するなど脚力もまずまず。将来的には2番打者として定着できれば御の字だと思います。ただ、守備面では27失策と投手陣の足をひっぱてしまったため改善の余地あり。




12、タイラー・コルビン(カブス・外野手・24歳)
今季成績:135試合 2割5分4厘 20本塁打 56打点 OPS8割1分6厘



福留を押しのけてレギュラーに定着した将来の主軸候補。はじめの2か月は先発出場が13試合にとどまりましたが、6月以降は福留の不振に乗じて一番打者に定着。以後、9月に折れたバットが肺に刺さるという事故で離脱するまでに20本塁打を放ちました。しかし、守備面では守備防御点が-2とイマイチ。また、30四球に対し100三振の粗さも目立つため、うかうかしていればまた福留選手にレギュラーを奪い返されかねないのでこの辺は改善しなければならないでしょう。



13、アイク・デイビス(メッツ・一塁手・23歳)
今季成績:147試合 2割6分4厘 19本塁打 71打点 OPS7割9分1厘



早くもニューヨークの人気者になりそうなルーキー。今季は開幕からレギュラーに定着し、4番で58試合、5番で45試合に起用されるなど新人らしからぬ活躍で貧打にあえいだチームを引っ張りました。一塁守備もレベルが高く、守備防御点は13。また、ファールフライを常に全力で追いかけるなどガッツあふれるプレーも魅力で早くもニューヨーカーたちの心をつかんでいます。



14、ジョン・ジェイソ(レイズ・捕手・26歳)
今季成績:109試合 2割6分3厘 5本塁打 44打点 OPS7割5分



選球眼抜群の捕手。開幕時はディオナー・ナバーロ、ケリー・ショパックに次ぐ三番手捕手の扱いでしたが両者とも不振に陥ったため、正捕手に定着しました。特筆すべきはその選球眼。404打席で59四球を選び出塁率は打率より1割以上も高い3割7分2厘。さらに三振はわずか39個。そのため一番で45試合起用されました。これでもう少しパワーがつけば、捕手としては申し分ない打撃力となるでしょう。守備面でもリードの評価が高く、強力投手陣から厚い信頼を置かれました。来季以降も正捕手の座を守り抜いてもらいたいです。




15、二―ル・ウォーカー(パイレーツ・二塁手・24歳)
今季成績:110試合 2割9分6厘 12本塁打 66打点 OPS8割1分1厘



将来のパイレーツを担う期待の二塁手。開幕は3Aだったものの、5月に昇格しレギュラーに定着しました。シュアな打撃がウリで後半戦は打率3割6厘を放つなどし3番打者をまかされるようになりました。チームからの期待は高く、今後は18年連続負け越し中のかつての強豪球団再生への救世主となれるか注目されます。




明日で最後。




ではでは。

2010年11月27日土曜日

西岡はツインズへ!

ポスティングシステムでの大リーグ挑戦を目指していた西岡選手の落札球団がミネソタ・ツインズであることが判明しました。



ツインズは今季正二塁手だったオーランド・ハドソン選手の退団が濃厚であり、遊撃を守ったJ・J・ハーディー選手もトレード要員との報道があります。ユーティリティのアレクシ・カシーヤ選手は球団からの評価が高く、残留は確定的ですが通算打率2割4分9厘と打撃面に弱点があるためレギュラーは微妙。西岡選手がレギュラーに入れる可能性は非常に高いと思われます。





それに、西岡選手はツインズの野球に非常にマッチすると思います。機動力やスクイズなどの小技を駆使し、長打力は少ないながらも多くの得点をとる。そのスタイルは今季の千葉ロッテに非常に似ています。守備面も重視するので西岡選手の活躍の余地は大きいです。また、ファンが温かいことが有名で非常にやりやすい環境だと思います。




問題は、肩が弱いこと。バレンタインは西岡について「肩が弱いため二塁が適任」と言っている通り西岡はハドソンの後釜として二塁に入ると思われます。西岡は遊撃へのこだわりがあるだろうのでその辺を割り切ることができるかどうかです。




ともかく、守備力・脚力は十分あるので後は打撃面。今季はパ・リーグではイチロー以来となる200安打を放ちましたが過度の期待は禁物。とりあえず、今季のハドソンの成績(打率2割6分8厘、OPS7割1分)レベルの数字を残すことができれば御の字だと思われます。




ではでは。

2010年11月26日金曜日

2010年MLBを彩った20人のルーキー②

新人紹介企画第二弾。




6、オースティン・ジャクソン(タイガース・外野手・23歳)
今季成績:151試合 2割9分3厘 4本塁打 41打点 OPS7割4分5厘



今年は4月にメジャーデビューを果たすと、月間打率3割6分4厘の活躍で月間最優秀新人に選出。最後の最後で16打席無安打と不振に陥り惜しくも3割は逃してしまいましたが、シーズンを通して常にハイアベレージを記録しました。27盗塁を記録した足や守備面でも評価は高く、パワーもまだまだ伸びていくはずといわれておりヤンキースに移籍したグランダーソン選手の後継者にはもってこいの存在でしょう。ただ、47四球に対し170三振は一番打者じゃなくとも粗すぎ。この点を改善できるかが今後彼がトッププレイヤーになっていくか勝負の分かれ目だと思われます。



7、ブレナン・ボッシュ(タイガース・外野手・25歳)
今季成績:133試合 2割5分6厘 14本塁打 67打点 OPS7割3分6厘



今季は開幕こそ3A出迎えましたがその後すぐにメジャー昇格を果たし4月30日のエンゼルス戦でメジャー初打席満塁本塁打を放ちました。その後も好調は続き、前半戦は打率3割4分2厘、12本塁打、OPS9割9分という大活躍。新人王は確実視されていましたが後半戦は打率1割6分3厘と大失速。一気に評価を下げてしまいました。しかし、球団は彼を将来の主砲とみておりこの挫折をバネにしてさらなる飛躍を目指してほしいと思います。



8、ウェイド・デイビス(レイズ・投手・24歳)
今季成績:29試合 12勝10敗 防御率4・07 奪三振113



デビューは昨季終盤のタイガース戦。勝敗はつかなかったものの7回1失点9奪三振の好投を見せ大きくアピール。今季は先発5番手ながら開幕ローテ入りを果たしプライス・シールズ・ガーザ・ニーマンらとともに強力先発陣を形成。7月には4勝を挙げ月間最優秀新人に選出。しかし、その一方6月には5敗を喫するなどいまいち安定感に欠けるのが欠点。ここは改善の余地があるでしょう。



9、ブライアン・マティス(オリオールズ・投手・23歳)
今季成績:32試合 10勝12敗 防御率4・30 奪三振143



昨季5勝を挙げ今季は開幕からローテに定着。前半戦は3勝9敗と苦しみましたが、後半戦は7勝3敗、防御率も3・63と安定したピッチングを見せました。今季のオリオールズは地区最下位に沈んだもののバック・ショ―ウォルター監督就任後34勝23敗と来季に望みをつなぎました。マティスは外野のマーケイキスやアダム・ジョーンズらとともにオリオールズ復活の命運を握っている選手といわれて間違いないでしょう。



10、ハイメ・ガルシア(カーディナルス・投手・23歳)
今季成績:28試合 13勝8敗 防御率2・70 奪三振132



メキシコ出身の左腕投手。今季は先発5番手として一年間ローテを守り抜きました。13勝、防御率2・70はともに新人トップの成績。2008年にトミー・ジョン手術を受けた経験があるため故障が心配(実際今季も大事をとって9月13日でシーズン終了)な点やWHIPが1・32とよくない点などが気がかりですが、今後はエースとまではいかなくても、先発2番手か3番手あたりで安定した成績を残してくれることだと思われます。




今日は以上です。




ではでは。

2010年11月25日木曜日

2010年MLBを彩った20人のルーキー①

今年のメジャーリーグは数多くの新人選手が活躍した年でした。そこで、今回は私が選んだ20人の新人選手を4回に分けて紹介していきたいと思います。

1、バスター・ポージー(ジャイアンツ・捕手・23歳)
今季成績:108試合 3割5厘 18本塁打 67打点 OPS8割6分2厘



今季のナショナルリーグ新人王。実質一年目ながら正捕手としてMLBトップクラスの投手陣を引っ張り、打撃面でも4番を任されるなど大活躍。チームの56年ぶりの世界一に貢献しました。その活躍ぶりはMVPにも値するとの声も聞かれました。順調にいけばツインズのジョー・マウアーのようなスター捕手になれることは間違いないでしょう。




2、ネフタリ・フェリス(レンジャーズ・投手・22歳)
今季成績:70試合 4勝3敗 40セーブ 防御率2・73



今季のアメリカンリーグ新人王。4月途中からクローザーに抜擢されると順調にセーブ数を積み重ね、佐々木投手の持つ新人セーブ記録を更新するなど活躍しチームのワールドシリーズ進出に貢献しました。WHIPも0・88と抜群の安定感を誇り、今後のさらなる飛躍が期待されます。




3、マイク・スタントン(マーリンズ・外野手・20歳)
今季成績:100試合 2割5分9厘 22本塁打 59打点 OPS8割3分3厘



メジャーを代表するスラッガーになりうる逸材。100試合の出場ながら22本塁打はルーキーの中でもメジャートップの数字を誇ります。守備面でも守備防御点17に加え補殺も10記録するなど貢献度が高く、かつてのケン・グリフィーJrのような選手になれるかもしれません。今季359打席で123三振の粗さは課題。




4、ギャビー・サンチェス(マーリンズ・一塁手・26歳)
今季成績:151試合 2割7分3厘 19本塁打 85打点 OPS7割8分8厘



比較的遅咲きのルーキー。同僚のスタントンのようなスター性はありませんが、非常に堅実な選手です。今季放った37二塁打、85打点はルーキートップの数字。エドウィン・ゴンザレス監督からは「ときどき彼がルーキーであることを忘れてしまう」と言われたように寡黙で練習熱心なことも魅力。マイク・ローウェルのような地味ながら安定感のある選手になっていくように思います。




5、ジェイソン・ヘイワード(ブレーブス・外野手・21歳)
今季成績:142試合 2割7分7厘 18本塁打 72打点  OPS8割4分9厘



メジャー初打席で3ランホームランを放った、今季を象徴するルーキー。ジャイアンツが世界一になっていなければ新人王は彼のもとにわたっていたかもしれません。怪我の影響で不振だった6月を除けば安定した成績を残し続け、崩壊状態だったチームの外野陣を支えました。11盗塁を記録するなど足も使えるうえ守備でも守備防御点17を記録。また、リーグ4位の90四球を選ぶなど選球眼にも優れ、シーズン終盤には新人らしからぬ風格すら感じられました。今季は2番を打つことが多かったですが、来季以降は3番に座るものと思われます。2010年代を代表するスター選手になることは間違いないでしょう。




今回はここまで。



ではでは。

2010年11月24日水曜日

薬物中毒を乗り越えて

テキサス・レンジャーズのジョシュ・ハミルトン外野手が今季のアメリカンリーグ最優秀選手に選出されました。



今季は両リーグトップの打率3割5分9厘に32本塁打、100打点という成績。9月という大事な時期にケガで戦線離脱していたことはマイナスポイントですがそれでも堂々たる成績です。




今やメジャー有数の外野手となったハミルトンですが、その野球人生はまさに波乱万丈。1999年にドラフト全米一位で当時のタンパベイ・デビルレイズに指名されるなど期待の大きかったハミルトンでしたがここから挫折が始まります。2001年に交通事故に巻き込まれると、その治療中にドラッグにのめり込むようになってしまったのです。さらに体中に入れ墨を入れるなど素行は最悪。2004年2月には自己2度目の出場停止処分を受け、球界から姿を消します。




その後のハミルトンは何度も自殺を考えながらも更生施設に8度も入所するなどして何とかドラッグを克服。そして2007年シンシナティ・レッズで待望のメジャーデビューを果たします。その年は故障の影響も有り90試合の出場にとどまりましたがそれでも19本塁打。大器の片りんを見せつけます。さらに翌年テキサス・レンジャーズに移籍すると才能が一気に開花。130打点を記録しオールスターにも初出場を果たします。2009年は低調でしたが今季は復活。特に6月は23試合連続安打を記録するなど月間打率4割5分4厘を記録。さらに、ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズでは打率3割5分、4本塁打という成績でMVPを獲得。チームのワールドシリーズ進出に大きく貢献しました。





打撃だけでなく、走塁・守備でも大きな貢献ができるハミルトン。これからの活躍に期待です。




ではでは。

D-TRAIN復活を願って

レッズネタ2連発になるんですが、今日球団はFAとなっていたドントレル・ウィリス投手(写真)とマイナー契約を結びました。


2003年にフロリダ・マーリンズでデビューしたウィリスはその年14勝を記録しチームのワールドチャンピオンに貢献。速球を武器にすることからD-TRAINと呼ばれるようになりました。2005年にはリーグトップの22勝(10敗)、7完投5完封をマークするなど大活躍し名実ともに大投手の仲間入りを果たしたかに思われました。しかし、この年の無理が祟ったのかそれ以降は低迷。2007年にはリーグワーストの118自責点を記録してしまいオフにデトロイト・タイガースに放出されます。移籍初年度も低迷は続き0勝2敗、防御率9・38と散々な成績。もはやストライクすらほとんど決まらなくなってしまいました。今季はシーズン途中にアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍しましたが、6試合で1勝に防御率6・85と期待にこたえられずすぐに解雇されました。




すでに「過去の人」になった感じの強いウィリスですがまだ28歳。衰えるにはあまりにも早すぎます。しかし、今の彼はスピードや三振を意識するあまりコントロールがおろそかになっている気がします。そして何より完全に自信を失ってしまっているようにも思います。そこで、僕はいっそのこと彼に日本で投げさせてみてはどうかと思います。ノーコン投手だったコルビー・ルイス(現レンジャーズ)のように日本で活躍することで再びメジャーの舞台に戻れるのではと思うからです。ルイスによると、日本では無理な移動もなく、自分の登板予定がない場合はロードに帯同しなくてもよいうえ確実に中5日のローテが回されているなどメジャーでは考えられない環境だったそうです。そのうえ、球団が自分の家族などに手厚いサービスをしてくれるなど、自分のピッチングのみに専念できる状況だったとのこと。それに日本の打者はメジャーに比べるとレベルが低い。これなら、ウィリスも安心して、自信を持って投げられることができると思います。そして、日本でコントロールを身に付けたウィリスが再びメジャーに戻ってくる―そんなシナリオが僕の頭の中で描かれています。




彼が日本に来てくれるかどうかは分かりませんが、選択肢の中に入っていてもいいはず。兎にも角にも、再び彼のあの豪快なピッチングフォームが見たい、そう強く思います。D-TRAINが復活してくれることを心から願います。



ではでは。

2010年11月23日火曜日

新生ビックレッドマシン

今日ナショナルリーグのMVPが発表され、シンシナティ・レッズのジョーイ・ボットー内野手が初受賞しました。



27歳のボット―は今季打率3割2分4厘(リーグ2位)、37本塁打(3位)、113打点(3位)、出塁率4割2分4厘(1位)という成績。さらに16盗塁を決めるなどチームの地区優勝に大きく貢献しました。




今シーズン15年ぶりにプレーオフに戻ってきたレッズには有望な若手野手がボット―以外にも大勢います。リーグ優勝を決める劇的なサヨナラ本塁打を放った(http://reds.mlb.com/video/play.jsp?content_id=12550307)23歳のジェイ・ブルース外野手もその一人です。前半戦は昨季からの不振を引きずっていた感じがありましたが、後半戦は8月と9月だけで15本塁打を放つなど本来の実力を発揮。大砲として来期以降に期待が持てるシーズンとなりました。また、守備防御点も17と記録するなどその活躍は打撃面だけにとどまらず2010年代トップクラスの外野手になるだろうと思われます。また、同じく優勝を決めた試合でスーパーキャッチをみせた25歳のドリュー・スタブス外野手も期待の選手。今季は22本塁打に加え30盗塁を記録するなど大活躍。168三振の粗さを改善できれば、メジャー屈指の一番打者になれるでしょう。




投手陣にも期待の若手は多くいます。24歳のジョニー・クエト選手(写真)は今季12勝。シーズン途中には22歳のマイク・リーク選手も昇格し8勝を挙げました。さらに終盤にはキューバ人左腕のアンドレス・チャップマンもデビューするなどしました。ブルペン陣が安定すれば、ピッチングスタッフもメジャー屈指になれるかもしれません。




かつての1970年代、圧倒的強さを誇ったシンシナティレッズはビックレッドマシンと呼ばれていました。先日亡くなった名将スパーキー・アンダーソンのもと野手陣では通算4256安打のピート・ローズ、捕手としてメジャー史上唯一本塁打王を獲得したジョニー・ベンチ(写真)、4番を打ったジョージ・フォスター、史上最高の二塁手といわれるジョー・モーガン、379本塁打を放ったトニー・ペレスらが、投手陣では通算311勝のトム・シーバーらが活躍し2度の世界一に輝きました。





来たる2010年代、再びレッズの時代が訪れるのか、非常に期待が高まります。





ではでは。

2010年11月22日月曜日

来季のアスレチックスについて考える

御存じの通り、岩隈投手とアスレチックスとの契約交渉が破談になりました。年棒面で両者に大きな隔たりがあったとのことです。一部報道によれば、岩隈投手側はバリー・ジト並みの大型契約(7年1億2千万ドル)を要求していたとのことですから無理のないことでしょう。




大物選手を逃してしまった形になったアスレチックスですがそれでも来期には期待が持てます。





まずは投手陣。今季は18勝をあげたトレーバー・ケーヒル(22歳、写真)をはじめ、15勝のジオ・ゴンザレス(24歳)、完全試合男のダラス・ブレーデン(26歳)などと若手先発投手陣が奮起。さらにシーズン途中には有望株のブレット・アンダーソン(22歳)が定着。来季以降は2000年代前半に猛威をふるったビッグ・スリー(バリー・ジト、マーク・マルダー、クリス・カーペンター)以上の先発投手陣が形成されることでしょう。ブルペン陣もまずまずの働きを見せ、今季のチーム防御率はリーグトップの3.58。投手陣は来季も心配ないでしょう。




問題なのが打撃陣。特に長打力のなさは深刻でチーム本塁打数はマリナーズに次いで少ない109本、チームで最も多く本塁打を打ったクーズマノフでも16本でした。指名打者のカストの退団が濃厚なので新たな長距離砲の獲得がオフの最大の課題でしょう。そんな中、獲得候補に挙がっているのが松井秀喜。今季は不振だなどといわれていますがそれでもチームトップのOPSを残すなど維持は見せました。もともとアスレチックスには30本塁打以上打てるような選手を獲得する余裕はないので松井のように「2割8分、25本塁打」レベルの数字を残してくれる選手は非常に魅力的だと思います。同じように獲得候補に挙がっているといわれているのがマニー・ラミレス。今季は低調な成績に終わりましたがまだまだやれるはず。マスコミからのプレッシャーや規律の少ないオークランドでのびのびとプレーすれば復活してくれるかも、ということも考えられなくはないと思います。




打撃陣にも期待できる選手は多くいます。リーグトップの110四球を選び二番打者に定着したダリック・バートン一塁手(24歳)、来季の3番打者候補のライアン・スウィニー外野手(25歳)、日系人捕手のカート・スズキ選手(26歳、写真)、将来の4番候補のクリス・カーター外野手(23歳)などは来季さらなる飛躍が期待されています。また、オフにはロイヤルズからデービット・デーへイスース外野手を獲得。長距離砲ではないですが3割近いアベレージを常に期待できる安定した選手なので、よい戦力になってくれるでしょう。





最後に残念なニュース。長年アスレチックスの屋台骨を支えてきたエリック・チャべス三塁手の退団が濃厚となりました。マネーボールの象徴として毎年100個近い四球を選び、コンスタントに25本塁打以上を記録してきたチャべスですが、ここ数年はけがに悩まされここ3年の出場試合数はわずかに64。自慢の三塁守備もままならなくなってしまいました。まだ32歳。老けこむにはまだまだ早いと思うので、新天地で活躍してくれることを願っています。




ではでは。






2010年11月21日日曜日

アジア最高の打者へ

広州で行われているアジア大会の野球競技で韓国代表が見事、金メダルを手にしました。韓国ではこうしたアジア大会や五輪で優勝した選手には兵役免除という特権が与えられます。今回の韓国代表チームの面々もそうでした。そのした選手たちの中にメジャーリーガーもいます。クリーブランド・インディアンズに所属する秋信守外野手です。


28歳の秋は今シーズン打率3割、22本塁打、21盗塁、リーグ8位の83四球を記録。走攻守3拍子揃った活躍で低迷するチームを引っ張りました。OPSも9割近い数字を残し、メジャーファンの間ではアジア最高打者はイチローではなくこの秋だ、という声も多く聞こえるようになりました。





そんな彼に立ちはだかったのが、兵役という大きな壁でした。韓国人男性は30歳までに兵役に就くことが義務とされています。そのため、秋は選手として最も脂の乗った時期に兵役に取られてしまう危険性があったのです。2009年のWBCでは主軸打者として韓国の準優勝に貢献したため、国内からも免除を求める声が高まりましたが、残念ながらそうはいきませんでした。次のロンドン五輪からは野球が公式競技から外されます。秋にとって、このアジア大会が最後のチャンスでした。それゆえ、今回の優勝は本人にとってもインディアンスにとってもこの上なく喜ばしいことだったでしょう。





アジア大会終了後、さっそくインディアンズが秋に長期契約のオファーを出したとの報道がありました。最大の壁を乗り越えたこの韓国人打者のさらなる成長に期待したいと思います。




ではでは。

2010年11月19日金曜日

勝星よりもクオリティー

今日は久々にMLBの話題。2010年のア・リーグサイヤング賞(最優秀投手賞)にマリナーズのフェリックス・ヘルナンデス投手が選ばれました。


弱小マリナーズに所属していたため勝星こそ13勝(12敗)と伸び悩みましたが、メジャートップの防御率2・27、リーグ2位の232奪三振、リーグ最多の249 2/3イニングを投げました。特に後半戦の安定感は素晴らしく防御率は何と1・53(但し6勝7敗w)。リーグ最多の21勝を挙げたサバシア(ヤンキース)、19勝のプライス(レイズ)を抑えての堂々の受賞でした。




勝星だけで見るとサバシアやプライスの方が上でしたが内容はヘルナンデスの方が圧倒的に上。防御率ではヘルナンデスの2・27に対してプライスは2・72、サバシアに至っては一点近くも悪い3・18でした。



このように、メジャーでは先発投手を評価するうえで勝星より内容を重視する風潮が強くなってきています。これは非常に公平なことだと思います。しかし、一昔前だと防御率や奪三振数よりも勝星の方が重要視されていました。ですから弱小球団の投手だと、たとえいい投球内容を残しても同賞に選ばれないことが多々ありました。



その最たる例がノーラン・ライアン。


通算324勝、メジャー史上最多の5714奪三振、史上最年長の44歳での達成を含む通算7度のノーヒット・ノーランなど輝かしい成績を残すライアンですが、意外なことにその27年にもおよびキャリアの中でサイ・ヤング賞に選ばれたことは一度もありません。弱小球団のエンゼルスに8年、アストロズに9年も所属していたため、勝星が伸び悩んだのが最大の原因(エンゼルス時代には16敗以上したシーズンが5度も有った)でしょう。特にアストロズ時代の1987年にはリーグトップの270奪三振、同じくトップの防御率2・76を記録したにもかかわらず打線の援護に恵まれず、8勝16敗と大きく負け越したため受賞を逃しました。メジャー史上、最多奪三振と最優秀防御率のタイトルを手にしながらもサイ・ヤング賞を逃した投手は彼だけです。




今の風潮を見ている限り、今後ライアンのような悲劇に見舞われる投手は現れることはないでしょう。野球に革命をもたらした、とまで言われているセイバーメトリクスはこんなところにも影響を及ぼしていたんですね。




ではでは。


2010年11月15日月曜日

7月4日に生まれて

映画批評第二弾。今回はオリバー・ストーン監督の「7月4日に生まれて」。トム・クルーズの代表作の一つです。



あらすじは自分でググって調べてください。ただ、本当に素晴らしい映画だと思います。




「戦争そのもの」を描いた映画というのは数多くありますが、「戦争のその後」を描いた映画は珍しいと思います。誰にも触れられることのなかった帰還兵の苦悩、現場の惨上を知らないにもかかわらずただマスコミに流されて彼らを非難する市民たち。私たちは後者になってしまってはいないだろうか?私たちは本当に戦争の悲惨さを理解しているのだろうか?そんなことを考えさせらました。




それから、トム・クルーズの演技も素晴らしいと思います。特に帰還後、周囲の人たちに加え家族の理解も得られなくなったときの主人公の狂いそうになるくらい思い悩む姿、これを見ていると本当に胸が張り裂けそうになりました。この映画のメインタイトル(ジョン・ウィリアムス作曲)の中盤に出てくるトランペット・ソロの醸し出す孤独感もそんな主人公の心情を表しているのかもしれません。



皆さんにもぜひ一度見ていただきたい、そんな映画でした。




ではでは。

2010年11月14日日曜日

あそぶんランキング vol.1

突然ですが新企画です。



内容はそのまんまでいろんなものにランキングをつけていこう、というやつです。




第一回目は「日本プロ野球 もっとも過小評価されてる打者 トップ3」です。




さっそく始めていきたいと思います。




まず第三位。西武の栗山巧選手。

今季は全試合出場に加え打率3割1分をマークするなど昨季の不振から脱しました。注目すべきはその選球眼。今季はリーグ2位の80四球をマークしたうえ、三振は69個。犠打は18個と少なめでしたが2番打者として十分すぎる出来でした。また二塁打はリーグ5位の35本と長打力も十分あり、得点圏打率も3割3分7厘とポイントゲッターとしての働きもできるなど非常にいやらしいバッターでもあります。足も速く、守備もうまいため今後パ・リーグを代表する打者へと成長していくことは間違いないでしょう。




続いて第2位はこの人。中日の森野将彦選手。


ブランコや和田、荒木・井端といった選手らの陰に隠れてしまいがちな森野選手ですが、その貢献度は非常に高く、今季は自己最高のOPS9割3分7厘をマーク。二塁打45本は両リーグトップでした。また勝利打点18もリーグトップで、昨季109打点を叩き出した勝負強さも健在でした。今季MVPは和田か森野かのどちらかでしょう。




そして、栄えある(?)第1位は、日本ハムの糸井嘉男選手。



まだ全国的にはほとんど知られていませんがその実力はすでにスター級。今季は2年連続で3割&2ケタ本塁打&20盗塁を達成。特に選球眼の向上が素晴らしく、昨季は93三振に対して46四球しか選べていなかったのが今季は昨季とほぼ同数の94三振に対して71四球と大きな成長を見せました。またプロ入り時は投手であったことから肩も強く、2年連続でゴールデングラブ賞を受賞しているなどまさに5ツール・プレーヤーというべき存在であると思います。これからどんな成長を遂げていくのか非常に楽しみな選手であります。




どうでしょうか?これからこんな感じで勝手にいろんなランキングをつけていきたいと思います。




ではでは。








2010年11月13日土曜日

守備力でみたMLBベストナイン2010

今年も毎年恒例のゴールデングラブ賞が発表されました。そこでこのブログでも各ポジション守備力ナンバー1を私の独断と偏見で選出したいと思います。


捕手:ヤディエル・モリーナ(カーディナルス)守備率.995 守備防御点12 盗塁阻止率49%


一塁手:ダリック・バートン(アスレチックス) 守備率.993 守備防御点20


二塁手:チェイス・アトリー(フィリーズ) 守備率.981 守備防御点14 併殺参加84


三塁手:エヴァン・ロンゴリア(レイズ) 守備率.966 守備防御点13


遊撃手:トロイ・トゥロウィツキー(ロッキーズ) 守備率.984 守備防御点16 併殺参加103


左翼手:カール・クロフォード(レイズ) 守備率.994 守備防御点14 捕殺7


中堅手:ブレット・ガードナー(ヤンキース) 守備率.997 守備防御点16 捕殺12


右翼手:イチロー(マリナーズ) 守備率.989 守備防御点12 捕殺7



どうでしょうか?一応最近はやりの守備防御点とやらを基準にして選んでみました。



ちなみにこのメンバーで打線を組むとしたら・・・・


1.右 イチロー .315 6HR 43RBI 42SB OPS.753
2.一 バートン .273 10HR 57RBI 7SB OPS.798 
3.左 クロフォード.307 19HR 90RBI 47SB OPS.851
4.遊 トゥロウィツキー .315 27HR 95RBI 11SB OPS.949
5.三 ロンゴリア .294 22HR 104RBI 15SB OPS.879 
6.二 アトリー .275 16HR 65RBI 13SB OPS.832
7.捕 モリーナ .262 6HR 62RBI 8SB OPS.671
8.投手
9.中 ガードナー  .277 5HR 47RBI 47SB OPS.762

う~ん、あまり強そうじゃないな~。
でも全員合わせて190盗塁(!)してるからスモール・ベースボールに徹すれば結構強いかも。
それにアトリーは本来ならばOPS9割は堅い選手ですし、バートンも来年はもっといい成績を残せるはず。
まともな投手力があればプレーオフ争いできるんではないでしょうか。


あと、参考にしたサイトはコチラ。
↓ 
http://www.baseball-reference.com/


暇な人は見てください。


ではでは。











2010年11月12日金曜日

さっきの補足

JFKのメイン・テーマ。




作曲者はジョン・ウィリアムス。スピルバークとのコンビが有名で「ジュラシック・パーク」や「E・T」、「インディアナ・ジョーンズ」などの映画音楽を担当。他にも「スター・ウォーズ」の映画音楽でも有名です。



この曲は冒頭のトランペットが好きですね。何とも言えない感じです。



ではでは。

2010年11月11日木曜日

映画

やっと見れました。オリバー・ストーン監督の「JFK」。


文字通り、ケネディ大統領暗殺事件について迫った作品なんですが、これがまたいろいろ考えさせられます。



この映画の重要なテーマとして「陰謀論」があげられます。ケネディ暗殺には実は国家権力が動いてたんじゃないか、そして、その事実は権力により隠ぺいされたのではないか、という話です。




そういえば、最近でも伝えられるべきことが国家によって隠された、なんてことも有りましたよね。「知る権利」っていう言葉、どこへ行ったんでしょうか。



ちなみにケネディ暗殺関連の資料の公開は2029年もしくは2039年まで制限されています。その時に、私たちは真相を知ることができるんでしょうか?




なんか、まじめな話になってしまいました。次回はもう少しブログらしく(?)しま~す。




ではでは。

旅日記  ~番外編~

旅日記もいよいよラスト。



旅の最終日には本来予定になかった函館方面へ行きました。



函館といえば朝市!自分で釣ったイカをその場で刺身にしてくれるお店があったんで行きました。


やはりとれたては最高でした。




それから函館山にも行きました。

夜景は奇麗なことで有名ですが昼間は・・・・・・、普通かな。




函館の後は車を飛ばして洞爺湖へ、


この山マンガみたい・・・。




あと有珠山にも行きました。





数年前の噴火による被害の様子がそのまま残されていました。復興するのも大切ですがこういった自然災害の恐ろしさを伝えることも大事なんだな、とおもいました。




北海道旅行はこんな感じでした。写真ばかりで伝わりにくかったかもしれませんがこれを見て皆さんが北海道へ行きたい!と思ってくれれば幸いです。




最後に北海道でお世話になったお店を紹介。


北海道にしかないコンビニです。すごく安くて助かりました。みなさんも北海道に行かれた時には立ち寄ってみてはいかが?




ではでは。

2010年11月10日水曜日

兄貴最高!

この曲を聴きながら今夜はお別れ。







やっぱりこの曲はこのヴァージョンが一番かっこいいなあ。




ではでは。

2010年11月9日火曜日

連続投稿してみた

似たような動画でこういうのもお気に入り。




だいぶ前にニコ動ではやったやつだから知ってる方も多いかもしれません。



そういえばまだケミカル・ブラザーズの新作聞いてないな~。早く聴かねば。



ではでは。

アマチュアリズム・レボリューション21/モーニング娘。にライムスター

最近のお気に入り動画。



4分過ぎからのMummy-Dがイイ!



消されるかもしれないんでお早めにチェックしてね。




ではでは。

あの選手はどこへ・・・ 2010年MLBFA予想③

ストーブリーグ特集第三弾です。今回は地味めの選手をピックアップ。




まずは長打のあるユーティリティー、タイ・ウィギントン。


今季は154試合で打率2割4分8厘、22本塁打76打点とまずまずの成績。ポジションは主に一塁でしたが二塁、三塁でも先発出場しました。また、過去には外野での出場歴も有ります。どこを守らせても守備は悪くないので(但しうまくもない)非常に使い勝手のいい選手といえます。今のところはオリオールズ残留が有力ですが、内野陣の層を厚くしたいヤンキースやブルージェイズが獲得を狙っているとの噂も。特にブルージェイズはオーバーベイ一塁手かエンカルナシオン三塁手のどちらかが退団するとみられており両ポジションをまもれるウィギントンは格好の選手といえるでしょう。というわけで移籍するとしたらブルージェイズだとおもわれる。





続いてはブルージェイズの正捕手、ジョン・バック。


今季は118試合の出場で打率2割8分1厘、20本塁打という成績で不振に終わった昨季からの復活を遂げました。守備面でも堅実なリードで若手投手陣から絶大な信頼を置かれました。しかし、ブルージェイズには超有望株のアレンシビア捕手がいるため残留は不透明。移籍先としてはビクター・マルチネス捕手の退団が濃厚なレッドソックスがあげられるようです。しかし、前述のアレンシビア捕手もまだ独り立ちするには早すぎる感もありますし、個人的には残留した方がよいのでは?と思います。




続いては地味ながらメジャー屈指の二塁手であるオーランド・ハドソン。


過去二年続けてFA市場の動向を見誤って単年契約しか結べずにいたため今季は好成績を残したいところでしたが、ケガなども有り126試合の出場にとどまったうえ自己ワーストのOPS7割1分を記録してしまうなど不本意なシーズンに終わりました。今季も本人の希望する複数年契約は難しいでしょう。また、ツインズとの再契約も難しいとの報道もあるので現時点では他球団への移籍が現実的。二塁手を探している球団はいくつかありますがその中でも有力なのがカブス。今シーズン不振に終わった同球団はシーズン途中にフォンテノーやセリオといった二塁を守れる選手を相次いで放出。そのため、年棒も高くないわりには高い守備力を見せてくれるハドソンは好都合だと思われます。というわけでカブス入りとみた。




続いてはベテラン遊撃手のオーランド・カブレラ。


今季は遊撃手として高い守備力を見せ、打撃でも打率2割6分8厘、4本塁打とレッズの地区優勝に貢献しました。とはいえ、来季で36歳を迎えるうえレッズにはジャニッシュという若手の遊撃手がいるため残留は厳しいでしょう。メジャー15年目となる来季は若手の指南役として若手主体のチームに移籍するかもしれません。そういった意味ではナショナルズやパイレーツ、ロイヤルズにインディアンズなど多くのチームがあげられます。どの球団も若手の内野手を数多く抱えていますし彼らにとっていい手本になるはずです。来季の彼にはそんな仕事を期待したいと思います。





最後はこのメンツでは一番華がある(笑)かもしれないラファエル・ソリアーノ。


レイズに所属した今季は64試合の登板でリーグ最多の45セーブ、防御率も1・73と抜群の安定感を誇り、オールスターにも出場しました。スモールマーケットのレイズに残留する可能性は薄く、ヤンキースやホワイトソックス、レッドソックスなどが獲得に動いている模様。特にホワイトソックスは守護神のジェンクスがここ数年安定感に欠いているため特に熱心なんだとか。というわけでホワイトソックスと予想。




今回がラスト(多分)。




ではでは。