2011年2月7日月曜日
トロント・ブルージェイズ
○野手陣(数字はビル・ジェームスによる予測値)
・予想ラインナップ
中 R・デービス .287 4本 37点 39盗 .717
遊 Y・エスコバー .285 8本 60点 6盗 .748
右 J・バティスタ .251 34本 90点 7盗 .846
一 A・リンド .281 26本 92点 1盗 .835
左 J・リベラ .270 15本 58点 1盗 .768
二 A・ヒル .260 22本 73点 3盗 .765
指 T・スナイダー .273 16本 48点 6盗 .832
三 E・エンカルナシオン .258 22本 67点 2盗 .812
捕 J・アレンシビア 予測値なし
・控え
捕 J・モリーナ .226 4本 17点 1盗 .611
内 J・マクドナルド .232 4本 22点 3盗 .606
外 C・パターソン .252 8本 31点 16盗 .687
昨季は両リーグ最多の257本塁打を放ちましたが、打線のつながりや機動力に欠けたうえ、本塁打もソロか2ランばかりといまいち得点能力の高い打線とは言えませんでした。その反省を生かしてか、オフには昨季アスレチックスで50盗塁を記録したデービスや俊足のパターソンを(マイナー契約ですが)獲得し機動力はかなり上がりました。ただ、この二人はどちらもあまり四球を選ばない選手なのが心配。特にパターソンは出塁率が毎年3割前後の選手なのでレギュラーとしては使いづらい。また、打線全体を見ても、四球の割に三振の多いフリースインガータイプの選手が多く、去年同様打線が「線」として機能する場面は少なそう。ただ、長打力は健在なのでその辺は相手から脅威とされるでしょう。
○投手陣(右端は奪三振/与四球)
・先発投手
R・ロメロ 31試合 12勝12敗 213回 防4.31 W1.42 176/91
B・セシル 28試合 9勝11敗 177回 防4.12 W1.39 140/63
B・モロー 27試合 9勝9敗 162回 防3.78 W1.40 173/86
K・ドレイベック 26試合 10勝9敗 150回 防4.23 W1.31 117/49
M・ゼプチンスキ 21試合 5勝7敗 110回 防4.50 W1.49 111/52
・救援投手
F・フランシスコ 37試合 2勝1敗0セーブ 35回 防3.09 W1.23 40/15
J・フレーザー 68試合 4勝3敗0セーブ 67回 防3.49 W1.31 65/29
J・ラウチ 60試合 4勝3敗0セーブ 58回 防3.57 W1.29 48/18
S・キャンプ 69試合 4勝4敗4セーブ 69回 防4.17 W1.35 50/20
O・ドーテル 72試合 4勝4敗0セーブ 68回 防3.84 W1.31 84/32
エースだったマーカムが抜けたものの、先発陣はまずまずの顔ぶれ。3番手以降は未定ですが、この若い2投手の台頭が予想されます。グレッグ、ダウンズが抜け弱体化が懸念された救援陣もFA市場からラウチやドーテルらを獲得。さらにエンゼルスからトレードで獲得したナポリをすぐさまレンジャーズに放出し見返りにフランシスコを獲得するなど、ブルペンの層はかなり厚くなりました。ただ、絶対的な選手はおらず、クローザーやセットアッパー選びには苦労しそうです。
○総評
投打ともにまずまずのメンバーがそろっているものの、レベルの高いア・東地区で勝ち抜くのは難しい印象。打線は長打力は抜群ではあるものの、つながりが悪く、出塁能力も低いため、昨季同様あまり得点効率のいい攻撃はできなさそう。投手陣は層が厚いもののややインパクトに欠ける。いずれにせよ、本格勝負をかけるのは若手がもう少し成熟してから、という感じではないでしょうか。
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