2011年2月17日木曜日
シアトル・マリナーズ
○野手陣(数値はビル・ジェームズによる予測値)
・予想ラインナップ
右 イチロー .316 7本 47点 30盗 .752
三 C・フィギンズ .277 3本 42点 32盗 .708
中 F・グティエレス .261 14本 63点 20盗 .724
指 J・カスト .242 20本 64点 1盗 .805
一 J・スモーク .249 19本 70点 1盗 .765
捕 M・オリーボ .244 17本 62点 6盗 .704
左 M・ソーンダース .242 10本 34点 10盗 .703
遊 Ja・ウィルソン .261 4本 30点 3盗 .670
二 B・ライアン .254 3本 31点 11盗 .645
・控え野手
捕 A・ムーア .254 10本 44点 1盗 .689
内 Jo・ウィルソン .244 3本 23点 4盗 .642
内 A・ケネディ .264 4本 33点 10盗 .688
外 M・ブラッドリー .257 10本 36点 6盗 .795
外 R・ランガーハンズ .237 3本 14点 4盗 .724
昨季は歴史的貧打に泣かされましたが、今季も得点力はリーグ最低クラス。カスト、オリボを加えたことで長打力は多少マシにはなりましたが、劇的な変化をもたらすことはなさそう。打線のつながりも悪く、最大の長所である機動力も十分に使えるかは疑問です。控え野手も二遊間を守る選手が必要以上にいることや、ケガばっかりするわ、警察沙汰の事件起こすわというメジャー一番の問題児ブラッドリー(しかも年棒1200万ドル)の存在もあったりで、層はあまり厚くはありません。今季の注目点はイチロー選手の11年連続200安打と、アックリーやピネダら有望株のデビューくらいでしょうか。
○投手陣(右端の数値は奪三振/与四球)
・先発投手
F・ヘルナンデス 32試合 13勝11敗 223回 防3.31 W1.21 204/72
J・バルガス 31試合 8勝14敗 195回 防4.29 W1.39 135/67
D・フィスター 29試合 8勝13敗 183回 防4.33 W1.37 121/42
L・フレンチ 25試合 6勝11敗 156回 防4.38 W1.40 89/49
E・ベダード 12試合 4勝4敗 66回 防3.55 W1.27 65/26
・救援投手
B・リーグ 67試合 4勝5敗2セーブ 78回 防3.92 W1.35 60/28
G・オルセン 42試合 2勝3敗0セーブ 47回 防4.60 W1.47 38/21
S・ケリー 37試合 3勝2敗0セーブ 42回 防4.18 W1.31 35/14
D・アーズマ 50試合 2勝3敗28セーブ 49回 防3.49 W1.39 48/26
投手陣は昨季はシーズンを通して好調を維持しましたが今季もそれができるかは微妙。先発陣ではヘルナンデス以外は小粒な印象。安定感もそれほどではないうえ、技巧派ばかりなのも迫力に欠けます。ケガからの再起をはかるべダードがかつての投球を発揮してくれればいいのですが、それもあまり望めなさそう。救援陣も層が薄い。目立った選手がいないうえ、守護神のアーズマも開幕から2週間の離脱となっており、台所事情は非常に苦しい。昨季のようにヘルナンデスの勝ち星を何度も消してしまいそうで、心配されます。
○総評
打力は今季もメジャー最低レベル。機動力くらいしか見るべきところがなく、今季もシーズンで600点取れるかは微妙な状況。「非力だが小技の使える2番打者」タイプの選手がやたら多く、迫力に欠けます。投手陣はヘルナンデス以外はインパクトに欠ける印象。救援陣も弱く、試合終盤に失点する場面が増えそう。守備がいいのはプラスですが、総合的にはプレーオフは夢のまた夢といった感じ。スモークやアックリーら有望株の成長具合が注目すべきポイントです。
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