2011年2月7日月曜日

トロント・ブルージェイズ




○野手陣(数字はビル・ジェームスによる予測値)

・予想ラインナップ

中 R・デービス      .287 4本 37点 39盗 .717
遊 Y・エスコバー     .285 8本 60点 6盗 .748
右 J・バティスタ      .251 34本 90点 7盗 .846
一 A・リンド        .281 26本 92点 1盗 .835 
左 J・リベラ        .270 15本 58点 1盗 .768
二 A・ヒル         .260 22本 73点 3盗 .765  
指 T・スナイダー     .273 16本 48点 6盗 .832
三 E・エンカルナシオン .258 22本 67点 2盗 .812
捕 J・アレンシビア         予測値なし

・控え

捕 J・モリーナ      .226 4本 17点 1盗 .611
内 J・マクドナルド    .232 4本 22点 3盗 .606
外 C・パターソン     .252 8本 31点 16盗 .687


昨季は両リーグ最多の257本塁打を放ちましたが、打線のつながりや機動力に欠けたうえ、本塁打もソロか2ランばかりといまいち得点能力の高い打線とは言えませんでした。その反省を生かしてか、オフには昨季アスレチックスで50盗塁を記録したデービスや俊足のパターソンを(マイナー契約ですが)獲得し機動力はかなり上がりました。ただ、この二人はどちらもあまり四球を選ばない選手なのが心配。特にパターソンは出塁率が毎年3割前後の選手なのでレギュラーとしては使いづらい。また、打線全体を見ても、四球の割に三振の多いフリースインガータイプの選手が多く、去年同様打線が「線」として機能する場面は少なそう。ただ、長打力は健在なのでその辺は相手から脅威とされるでしょう。

○投手陣(右端は奪三振/与四球)
・先発投手

R・ロメロ      31試合 12勝12敗 213回 防4.31 W1.42 176/91
B・セシル     28試合 9勝11敗 177回 防4.12 W1.39 140/63
B・モロー     27試合 9勝9敗 162回 防3.78 W1.40 173/86
K・ドレイベック  26試合 10勝9敗 150回 防4.23 W1.31 117/49
M・ゼプチンスキ 21試合 5勝7敗 110回 防4.50 W1.49 111/52


・救援投手
F・フランシスコ  37試合 2勝1敗0セーブ 35回 防3.09 W1.23 40/15
J・フレーザー   68試合 4勝3敗0セーブ 67回 防3.49 W1.31 65/29
J・ラウチ     60試合 4勝3敗0セーブ 58回 防3.57 W1.29 48/18
S・キャンプ    69試合 4勝4敗4セーブ 69回 防4.17 W1.35 50/20
O・ドーテル    72試合 4勝4敗0セーブ 68回 防3.84 W1.31 84/32


エースだったマーカムが抜けたものの、先発陣はまずまずの顔ぶれ。3番手以降は未定ですが、この若い2投手の台頭が予想されます。グレッグ、ダウンズが抜け弱体化が懸念された救援陣もFA市場からラウチやドーテルらを獲得。さらにエンゼルスからトレードで獲得したナポリをすぐさまレンジャーズに放出し見返りにフランシスコを獲得するなど、ブルペンの層はかなり厚くなりました。ただ、絶対的な選手はおらず、クローザーやセットアッパー選びには苦労しそうです。


○総評
投打ともにまずまずのメンバーがそろっているものの、レベルの高いア・東地区で勝ち抜くのは難しい印象。打線は長打力は抜群ではあるものの、つながりが悪く、出塁能力も低いため、昨季同様あまり得点効率のいい攻撃はできなさそう。投手陣は層が厚いもののややインパクトに欠ける。いずれにせよ、本格勝負をかけるのは若手がもう少し成熟してから、という感じではないでしょうか。

2011年2月6日日曜日

タンパベイ・レイズ




○野手陣
・予想ラインナップ(数字はビル・ジェームスによる予測値)

左 D・ジェニングス  .280 6本 50点 54盗 .758
右 B・ゾブリスト    .269 13本 61点 16盗 .800   
三 E・ロンゴリア    .295 31本 115点 13盗 .916
指 M・ラミレス     .290 23本 84点 1盗 .904
一 D・ジョンソン    .255 18本 59点 0盗 .840
中 B・J・アップトン  .255 16本 63点 40盗 .764
捕 J・ジェイソ     .266 7本 48点 3盗 .752
二 S・ロドリゲス   .262 16本 57点 12盗 .784
遊 R・ブリニャック  .257 9本 43点 5盗 .713

・控え

捕 K・ショパック   .240 13本 43点 0盗 .767
外 J・デーモン    .271 12本 57点 11盗 .759
外 M・ジョイス    .258 18本 63点 5盗 .844


クロフォード、ペーニャが抜けたことにより打線が弱体化。また、バートレットやアイバーらといった内野手も退団しており、内野の層はかなり薄い状況。ロンゴリア以外の選手はレギュラーが保障されているわけではなく、ゾブリストが内野を守る場面が去年以上に多くなりそう。今年は再建優先の年ですがいくらなんでも内野陣にはテコ入れが必要でしょう。その反面、外野陣はそこそこ層が厚い印象。デーモンは現状では有望株ジェニングスのバックアッパー扱いでしょうが、ゾブリストが内野に回るときには出場機会が多くなるはず。ジョイスにも同様のことが言えますし、ラミレスの休養日には指名打者としての起用も多くなると思います。何より注目なのはマニー・ラミレス。「お金なんてどうでもいい。まだやれるということをこのチームで見せたい。」と入団会見で語っていたように今年はかなりやる気がある模様。本気を出した時の彼の爆発力は恐ろしいものがあるので期待できそう。また、ジェニングスの成長にも注目。予測値はかなりオーバー気味に出ていますが、これくらいの成績を残せれば大したもの。クロフォードの穴はすぐに埋まりそうです。


○投手陣(右端の数字は奪三振/与四球)
・先発投手

D・プライス       32試合 14勝10敗 217回 防3.57 W1.27 191/87
J・シールズ      34試合 11勝11敗 204回 防4.06 W1.29 170/47
J・ニーマン      28試合 8勝8敗 147回 防4.10 W1.35 119/56
W・デービス      27試合 9勝9敗 163回 防4.09 W1.38 132/67
J・ヘリクソン     26試合 11勝7敗 161回 防3.47 W1.17 170/47

・救援投手

K・ファーンズワース 62試合 4勝3敗0セーブ 62回 防3.92 W1.32 64/24
A・ソナンスタイン  36試合 4勝5敗0セーブ 88回 防4.40 W1.36 60/22
J・P・ハウエル    57試合 3勝3敗5セーブ 56回 防4.02 W1.36 55/23 


先発陣は駒はそろっているもののイマイチインパクトに欠ける印象。プライスはともかく、シールズは安定感に欠けますし、3番手以降は地味。それゆえ、新人のへリクソンや若手のデービスらの成長には大きな期待がかかります。昨季50登板以上した6投手が全員退団したブルペンもかなり手薄な状況。通算防御率が4点台のファーンズワースがセットアッパーなのには不安があります。また、今のところ抑えはハウエルが入る予定ですが昨季はケガのため登板なし。復調具合が気になります。


○総評
戦力は昨季から大幅ダウン。投打ともに万全の状況とは言えず、今季は苦しみそう。大きく負け越すことはないでしょうが、プレーオフは厳しいかもしれません。

2011年2月5日土曜日

ニューヨーク・ヤンキース




○野手陣
・予想ラインナップ(数字はビル・ジェームズによる予測値)

左 B・ガードナー    .277 5本 46点 50盗 .748
遊 D・ジーター     .295 13本 68点 17盗 .775
一 M・テシェーラ    .282 36本 120点 1盗 .915
三 A・ロドリゲス    .284 35本 116点 10盗 .911
二 R・カノー       .308 24本 95点 3盗 .858
右 N・スウィッシャー  .257 27本 83点 1盗 .831
指 J・ポサーダ     .260 16本 60点 2盗 .817
捕 R・マーティン    .266 9本 56点 10盗 .746
中 C・グランダーソン .264 25本 73点 14盗 .812

・控え

捕 F・サルベリ     .277 2本 40点 1盗 .709
内 E・ヌエス       .295 3本 24点 12盗 .730 
内 R・ベリヤード    .260 4本 22点 1盗 .715 
外 A・ジョーンズ    .226 18本 52点 5盗 .785

ラインナップの大半がOPS8割越えという強力打線。長打力、機動力ともにメジャートップクラスです。各打者の選球眼もよく、打率以上に打線のつながりは良いと思います。A-RODはもうちょっと数字がほしいところですが、年齢的には厳しいかな。彼を含めジーターなど主力の高齢化は深刻で20代なのはガードナーとカノーくらい。今期中に有望株のモンテロ捕手やヌエス内野手が台頭してくれれば理想的です。あと、指名打者がポサーダなのは頼りないので、この辺もテコ入れしてくるかもしれません。



○投手陣(右端の数字は奪三振/与四球)
・先発投手

C・C・サバシア   34試合 18勝8敗 236回 防3.32 W1.19 202/65
P・ヒューズ     32試合 12勝9敗 177回 防3.56 W1.24 166/60
A・J・バーネット  33試合 12勝9敗 191回 防4.01 W1.36 177/77
S・ミトレ       32試合 3勝3敗 61回 防4.57 W1.41 38/19
I・ノバ        16試合 4勝5敗 80回 防4.61 W1.53 57/36

・救援投手

R・ソリアーノ    63試合 4勝2敗42セーブ 62回 防2.03 W0.98 68/18 
J・チェンバレン  76試合 5勝3敗6セーブ 76回 防3.79 W1.33 81/30
P・フェリシアーノ 92試合 4勝3敗0セーブ 62回 防3.77 W1.39 57/27
D・ロバートソン  69試合 5勝2敗0セーブ 68回 防3.04 W1.29 89/35
B・ローガン    67試合 2勝3敗0セーブ 45回 防4.40 W1.44 43/20
M・リベラ     61試合 5勝2敗33セーブ 62回 防1.89 W0.94 58/11


やはり先発のコマ不足が目立つ。3番手まではこの顔ぶれで確定ですが(でなければ困ります)それ以降は完全に白紙。昨季登板のなかったコロンが先発候補として名前が挙がってくるように台所事情はかなり厳しそう。ただ今期あまり補強できなかった分、夏のトレードに投資できる資金が十分にあるだろうので、その時にどんな大物を釣ってくるか注目です。あと、開幕前にフィリーズからブラントンをとってくるかもしれません。一方救援陣はまずまずの顔ぶれ。ソリアーノや左腕のフェリシアーノなど先発投手をとれなかった分、いい補強ができました(ただ、ソリアーノに関してはオーナー側の介入があったようで、キャッシュマンGMの意に反したものだった模様。この補強によりNYYは来季のドラフトピックをいくつかTBに譲渡することに)。ただ、いくら救援陣が良くても先発陣が悪くては宝の持ち腐れ。やはり先発陣の補強が急務。このチームの資金力なら今からでも可能です。


○総評
ここ数年と同じく、打高投低という印象。打線は間違いなくメジャー最強レベルにあるとは思いますが投手陣が弱い。シーズンを勝ち抜く力はありますが、ポストシーズンでは難しい。むしろプレーオフ進出も困難な状況にあります。メジャー全体を見ても投手優位の風潮が強まっているので、今のチーム作りは時代錯誤。このチームの場合困った時は補強すればいいのですが、そろそろ若手投手の育成に本腰を入れるころではないでしょうか。

2011年2月4日金曜日

ボストン・レッドソックス



○野手陣
・予想ラインナップ(数字はビル・ジェームズによる予測値)

左 C・クロフォード     .300 14本 71点 42盗 .803
二 D・ペトロイア      .297 17本 77点 16盗 .834
一 A・ゴンザレス     .285 33本 102点 0盗 .890 
三 K・ユーキリス     .294 25本 95点 5盗  .905
指 D・オルティーズ    .261 33本 112点 0盗 .850
右 J・D・ドリュー     .263 22本 77点 3盗 .830
遊 M・スクータロ     .266 10本 60点 6盗 .713
捕 J・サルタラマッキア .249 12本 43点 1盗 .745
中 J・エルズベリー   .300 8本 58点 59盗 .764

・控え

捕 J・バリテック    .228 9本 33点 0盗 .710
内 J・ラウリー     .270 17本 75点 4盗 .828
外 M・キャメロン    .239 18本 58点 7盗 .752

打線の得点力はメジャー最強。予測値はやや控えめですがゴンザレス、ユーキリスはもっと打点・本塁打を稼げるはず。何よりも楽しみなのはゴンザレスの成績。左打者に有利なフェンウェイ・パークでは40本塁打は堅いと思います。前を打つ打者の出塁能力も高く、120打点前後くらいは挙げられるのではないでしょうか。またクロフォードの加入により機動力も抜群。シーズン200盗塁も可能です。さらに、ベンチにはラウリーやキャメロンがおり、控えの層も厚い。唯一心配なのは捕手。現状ではサルタラマッキアが正捕手候補となっていますが実績はほぼゼロ。この予測値通りの数字を残せるかは疑問です。ベテランのバリテックがベンチにいるのは心強いですが、やはり彼に代わる捕手が出てこないと将来的にも響いてくるので注目です。



○投手陣(右端は奪三振/与四球)
・先発投手

J・レスター     31試合 14勝9敗 204回 防3.53 W1.27 193/82
J・ベケット     26試合 10勝9敗 168回 防3.86 W1.27 155/49
C・バックホルツ  29試合 13勝9敗 193回 防3.54 W1.28 168/74
J・ラッキー     33試合 13勝12敗 227回 防3.89 W1.31 179/68
松坂大輔      27試合 10勝9敗 173回 防3.85 W1.34 158/73


・救援投手
B・ジェンクス   47試合 3勝2敗0セーブ 49回 防3.12 W1.24 48/17
D・バード     71試合 6勝3敗0セーブ 76回 防2.72 W1.16 90/34
D・ウィーラー  63試合 3勝2敗0セーブ 47回 防2.87 W1.11 42/14
岡島秀樹    52試合 3勝2敗0セーブ 44回 防3.68 W1.30 38/15
J・パペルボン 66試合 5勝3敗41セーブ 69回 防2.61 W1.09 76/20



豪華な攻撃陣に引けを取らない顔ぶれ。ただ、予測値とはいえ先発陣の成績(特に勝敗と投球回数)は明らかに物足りない。昨季けがに苦しんだベケットと松坂、不振のラッキーには奮起してもらわないと困ります。とはいえ、先発陣はこの面子で確定的。彼らの実績を考えるとフィリーズに引けを取らない豪華先発陣といえるでしょう。あとは彼らが本領発揮してくれれば・・・、という感じです。昨季足を引っ張った救援陣にはジェンクスやウィーラーが加わり厚みが増しました。抑えは今のところパぺルボンですが場合によっては昨季台頭したバードが入る可能性もあります。総合的に見て救援陣もほぼ盤石な布陣だといえます。



○総評
オフの補強に面白いように成功し、投打ともに盤石の布陣を築くことができました。あとは故障者さえ出なければ08年以来の地区優勝はほぼ確実。100勝以上あげることも期待できます。もっともこのチームの目標は地区優勝ではなく世界一。ここ7年で3度目の栄冠に向けて、良いスタートを切ることができたといえます。

2011年2月3日木曜日

ボルティモア・オリオールズ

今日からは各球団の戦力予想をしていきたいと思います。まずはオリオールズから。



○野手陣
・ラインナップ(数字はビル・ジェームズによる予測値)

二 B・ロバーツ    .279 9本 49点 24盗 .770
右 N・マーケイキス .300 17本 87点 7盗 .840
一 D・リー       .278 23本 84点 3盗 .840
指 V・ゲレ―ロ    .304 26本 98点 4盗 .868
左 L・スコット     .266 27本 80点 2盗 .852
三 M・レイノルズ   .233 35本 94点 9盗 .827
中 A・ジョーンズ   .288 21本 77点 9盗 .801
捕 M・ウィータース  .288 16本 74点 0盗 .809
遊 J・ハーディー   .263 16本 62点 1盗 .753


・控え
捕 C・テイタム    .231 1本 12点 0盗 .597
内 C・イズテュリス .249 1本 28点 10盗 .600
内 J・ベル      .273 21本 74点 3盗 .787
外 N・ライモルド  .270 22本 70点 11盗 .804
外 F・ピエ      .281 6本 29点 6盗 .760


昨季の得点数はリーグワースト2位の613点。しかし、オフに精力的に動いた結果今季は平均並みの打線になりそうです。昨季ケガでシーズンの多くを棒に振ったロバーツの復活が一つのカギ。予測値では24盗塁となっていますが、彼には40盗塁ぐらい狙ってもらいたい。ラインナップを見る限る彼ぐらいしか走れる選手がいないので、攻撃のバリエーションを広げる意味でも頑張ってほしい。また、レイノルズの獲得も長打力不足のチームには朗報。本格派投手の多いア・東地区でどのくらい三振するのかもある意味注目です。ここには名前がありませんが有望株のジョシュ・ベルの成長にも期待。リーは一年契約なので、この補強はベルの成長待ちのためのものであることは明らか。2012年にレギュラー一塁手となれれば最高でしょう。


○投手陣(右端は奪三振/与四球)
・先発投手
J・ガスリー     31試合 11勝12敗 201回 防4.12 W1.31 123/63
B・マティス     31試合 10勝10敗 181回 防3.88 W1.33 154/62
B・バーゲンセン  30試合 10勝12敗 198回 防4.27 W1.36 98/52
J・アリエタ     20試合 6勝8敗   122回 防4.57 W1.49 94/57
C・ティルマン   13試合 3勝4敗   70回  防4.37 W1.43 58/27

・救援投手
K・グレッグ    64試合 3勝3敗28セーブ 58回 防3.57 W1.33 54/25   
A・サイモン    50試合 2勝4敗0セーブ 50回 防6.12 W1.62 33/19
M・ゴンザレス  44試合 3勝2敗0セーブ 38回 防3.08 W1.26 45/18
上原浩治    58試合 4勝3敗31セーブ 64回 防2.81 W1.05 57/8


攻撃陣と比べてかなり地味な予測値にみな落ち着いています。これを見る限りガスリーやマティスら若手先発投手の開花はまだ先ということでしょう。4番手以下の投手がなかなか出てこないのも難点。救援陣でグレッグと上原がほぼ同数のセーブ数を挙げるているのは、今季もグレッグがブルージェイズにとどまると想定した場合の予測値だから。おそらく上原がクローザーを務めることになりそうです。64イニングで8四球というのは驚異的な数字だと思われます。一方、セットアッパーはかなり手薄な状態。母国で発砲事件を起こし拘留中のサイモンですが、予測値だけを見ると戻ってこない方がいいのでは?とにかく、今年も投手陣のやりくりには苦労しそうです。


○総評
大型補強により打線の強化には成功したものの、依然として投手陣は手薄かつ不安定。打撃レベルの高いア・東地区においてこの投手陣ではいくら打線が良くても勝ち抜くことは困難だと思います。そういった点から考えると今季も再建イヤーであることには変わりないでしょう。今季は90敗しなければ合格ではないかと思います。

2011年2月1日火曜日

2011年順位予想 ~西部地区編~

西部地区の順位予想です。


まずは、ア・リーグから。


1、オークランド・アスレチックス
2、テキサス・レンジャーズ
3、ロサンゼルス・エンゼルス
4、シアトル・マリナーズ


この地区も思いきってみました。アスレチックスは何と言ってもメジャー最強クラスの投手陣が強み。ケイヒル、ブレイデン、ゴンザレスの3本柱に、アンダーソンが台頭すれば先発陣は盤石。元々優秀だった救援陣もバルフォア、フエンテスを獲得してさらに厚みを加えました。昨季は足を引っ張った打線も松井、ウィリンガムらを加え迫力が増しました。また、昨季75試合の出場ながら32盗塁を記録したクリスプや29盗塁のベニントンなど足が使える選手も多く、かつてのアスレチックスと比べて攻撃のバリエーションも多くなりました。有望株のクリス・カーターの成長にも注目。また、守備力も高く、まさに昨季のジャイアンツと同系のチームです。FAの目玉選手だったベルトレーを獲得したレンジャーズは今季も強力打線が武器。昨季MVPのハミルトンが先日肺炎で入院するなど万全の体調でシーズンを過ごせるかは大いに不安ですが、キャリアを通じてテキサスの球場で好成績を残しているベルトレーやクルーズ、キンズラー、ヤングなど好打者を多く擁しており、破壊力では地区内で頭一つ以上抜けています。心配なのは投手陣、リーがいなくなった先発陣はルイス・ウィルソンらがいるもののそれほど怖い印象は受けません。救援陣では昨季抑えを務めたフェリースに先発転向の噂がありその辺も注目です。オフの補強に失敗したエンゼルスですが、もともとの選手層は悪くない。かといって突出した選手がいるわけでもなく、かつてのような強さはもうないといってもいいでしょう。打撃陣は、ウェルズを獲得しましたが昨季のOPSが8割4分8厘と前任の松井(同8割2分)とさして変わらない成績なのが難点。年齢的にもこれ以上の伸びは見込まれないのでこの補強は微妙。むしろジェイズで不良債権化していたウェルズの契約を押しつけられた印象も有り今季の補強失敗とあいまってGMのリーギンスの評価はがた落ちでしょう。一方の投手陣はまずまずといった印象。ウィーバー、ヘイレン、サンタナらによる先発陣はそこそこ優秀ですし、ブルペン陣では高橋、ダウンズを迎え入れ底上げに成功しました。投打ともに秀でた点が見られないので、チーム成績は名将ソーシアの采配次第といった感じでしょうか。昨季「歴史的貧打」に悩まされたマリナーズは今季も苦しそう。打線はカストを獲得したもののブラニヤンが抜けているため長打力は相変わらずメジャー最低水準。昨季不振だったフィギンズやグティエレスはさすがに調子を取り戻してくるでしょうが、今季も得点に苦しむのは確実。スモークの成長や有望株のアックリーのデビューくらいが注目ポイントでしょうか。一方投手陣はそこそこの陣容。先発陣はサイヤング賞のヘルナンデス以外は小粒な軟投派が中心ですがチームの守備力が高いのでまずまずの成績は残せるはずです。ただ、昨季要所で失点を重ねていた印象のブルペン陣は今季も心配です。



続いてはナ・リーグ。



1、サンフランシスコ・ジャイアンツ
2、コロラド・ロッキーズ
3、ロサンゼルス・ドジャーズ
4、サンディエゴ・パドレス
5、アリゾナ・ダイヤモンドバックス



この地区はどの順位も予想が難しい。ジャイアンツは強力投手陣が今季も健在。今季初めてフルシーズンを戦うバムガーナーがどれくらいの活躍を見せるかは注目です。心配なのは攻撃陣。昨季のチーム得点数はリーグ9位にすぎません。プレーオフではロスら脇役がオイシイところで打ちまくりましたがその勢いが今シーズンも継続されるとは思いません。昨季大活躍のハフが隔年で好調・不調を繰り返していることやベテラン打者が多いのも心配点。ポージーやサンドバルら若手の奮起が期待されます。オフにゴンザレス、トロウィツキーと大型契約を結んだロッキーズは今季も地区優勝争いに絡んでくるでしょう。この2人が中軸を担う打線は強力。復活を期すヘルトンや俊足のファウラー、スチュアートらもおり、破壊力はかなりのものでしょう。打者地獄のシアトルから打者天国のコロラドに移ってきたロペスがどんな成績を残すかにも注目です。一方投手陣はやや不安定。有る程度仕方のないことですが、ヒメネス、デラロサ以外の先発陣は手薄。ブルペン陣も層が薄いかなという印象を受けます。オーナーの離婚問題ばかりがオフの話題となったドジャーズですが、戦力的には地区優勝は狙えるはず。カーショウ、黒田、リリー、ビリングズリーによる先発陣はジャイアンツに匹敵する実力を誇ります。ブルペン陣も昨季台頭したクオや新加入のガリアーなどがおりかなり充実した陣容。心配なのは昨季後半に調子を崩したブロクストンくらいといった感じです。一方打線はやや迫力不足。特に外野陣はレギュラーすらまともに決まっていない状態で層の薄さが心配されます。昨季よもやの躍進を果たしたパドレスですが、オフに主砲のゴンザレスを放出し、今季は再建イヤ―に。ただ、ハドソン、バートレットといった好選手を獲得しているように完全に勝負を捨てているといった感じではない模様。それでも、上位3球団と比べると戦力は劣ります。特に打撃陣は貧弱。レギュラー陣に昨季OPS8割以上だった選手がおらず、迫力不足は否めません。機動力がまずまず使えるというところに活路を見出して、スモールベースボールに徹するしかないでしょう。投手陣はまずまずの陣容。昨季台頭したレイトスにはさらなる飛躍が期待されます。かつてのレッズのエース、ハラングの復活にも期待です。



以上、各地区の予想をしてきましたがどうだったでしょうか?これがすべて当たるとは思いませんが、有る程度いい線はいっているんじゃないかなとおもいます。次回からは各球団の戦力予想をやっていきますんでよろしくお願いします。

2011年順位予想 ~中部地区編~

続いて中部地区です。この地区は両リーグともに上位陣の力が拮抗していてなかなか予想が難しかったです。


まずは、ア・リーグから。


1、シカゴ・ホワイトソックス
2、ミネソタ・ツインズ
3、デトロイト・タイガース
4、クリーブランド・インディアンズ
5、カンザスシティ・ロイヤルズ


この地区は最後まで上位3チームの三つ巴が続きそう。ホワイトソックスはコネルコ、クエンティンに加え新加入のダンと30本塁打以上見込める選手が中軸に並ぶ一方、昨季68盗塁のピエール、34盗塁のリオスと機動力も抜群。相手にとってかなり厄介な打線であることは間違いないでしょう。昨季不振だった投手陣も、新エースのダンクス、フロイド、バーリーと実力者ぞろい。これに07年サイヤング賞投手のピービーが復活すれば充実したローテーションとなるはずです。弱点は救援陣と穴の多い守備。特にバーリーなど軟投派の投手が多いだけに過去三年の一塁手としての通算守備防御点がワースト1位、2位のダン、コネルコを抱える内野守備陣には改善の必要があります。西岡が加入したツインズは投打ともにやや小粒ながらもしぶといチーム。チームの顔であるマウアーに加え、ヤングやカダイヤーのような仕事人的な選手がわきを固める打線はなかなかのもの。脳震とうからの復活が期待されるモアノーにも注目です。リリアーノ、ベイカー、パバーノ、スロウィー、ダンシングという顔ぶれが予想されるローテーションは地味な印象。軟投派が多いだけに西岡、カシーヤの二遊間コンビの守備力は重要になってきます。フエンテス、ラウチが抜けた救援陣もやや心配。故障で昨季を棒に振ったネーサンがどれくらい復調してくるかも注目です。タイガースは今オフ積極的に動いた球団の一つ。野手陣ではビクトル・マルティネスを獲得したほか、昨季63試合で防御率1点台のベノワと3年1650万ドルで契約し弱点だったブルペン陣の補強にも成功しました。しかし、打線はカブレラ頼みの印象が拭いきれませんし、昨季大活躍のジャクソンが今季もその勢いを消え属できるかも怪しいところ(昨季47四球に対して三振は何と170個)。先発陣は大エースのバーランダー、昨季台頭したシャザーの他はやや小粒。ケガからの復活が期待されるペニーには注目です。インディアンズ、ロイヤルズの2球団は今季も再建イヤー。インディアンズはラポータ一塁手やサンタナ捕手らの成長に期待。また、今季限りで契約の切れるサイズモア選手が夏場にトレードされる可能性も有りその辺も注目です。グリンキーの抜けたロイヤルズは最下位必至。投打ともに戦力不足は明らかです。ホスマー、ムースタカスら有望株の昇格・成長には要注目。


続いてはナ・リーグ。

1、ミルウォーキー・ブルワーズ
2、シンシナティ・レッズ
3、セントルイス・カーディナルス
4、シカゴ・カブス
5、ヒューストン・アストロズ
6、ピッツバーク・パイレーツ


この地区も混戦が予想されます。ブルワーズを1位にしたのは期待を込めてのこと。ブルワーズは昨季3人が100打点以上を記録した打線が今季も健在。昨季足を引っ張った投手陣も先発陣にグリンキーとマーカム、ブルペン陣に斎藤隆とテコ入れに成功。投打ともに充実した陣容となりました。今季限りで主砲フィルダーの契約が切れるうえ、今季のトレードにより多くの有望株を失っているため今シーズンが優勝を狙えるラストチャンス。思い切って世界一を期待してみたいと思います。昨季躍進したレッズは今季も地区優勝の有力候補。昨季MVPのボットーをはじめ、スタブスやブルースには今季さらなる飛躍が期待されます。投手陣もアローヨ、昨季台頭したクエト、リークに加え昨季ケガで不本意な成績に終わったボルケスが復活すればかなりの陣容。守備力も高く、投打ともに充実した戦力だと思います。プホルスとの契約交渉が注目されるカーディナルスもチーム力は充実。打線はプホルス、ホリデーに加えバークマンが入り、平均以上の得点力はあると思います。投手陣は非常に充実。昨季サイヤング賞候補のウェインライトに加え、カーペンター、ガルシア、ウェストブルックが並ぶ先発陣はメジャートップクラス。昨季はレッズの若さに敗れた感がありましたが今季はどうでしょうか?昨季よもやの低迷をしたカブスですが、目立った補強はカルロス・ぺーニャをとったくらい。現有戦力では可もなく不可もなくといった感じです。打線はぺーニャが加わりましたが実力は前任者のデレク・リーの方が上なので、昨季とはそれほど変わらないかなという印象。少なくともラミレスは復活してくるはず。ソリアーノはもういいでしょう。投手陣は先発にガーザが加わり底上げされました。救援陣もウッドを呼び戻しテコ入れがなされました。しかし、総合的には投打ともに上位3球団と比べて劣るかなという印象は否めません。昨季後半に躍進したアストロズですが過度の期待は禁物。オズワルト、バークマンといった投打の要を放出した時点で、今季は再建イヤ―となるのが決定的だったと思います。昨季リーグワーストの108本塁打しか打てなかった打線は今季も相変わらず迫力不足。不振だったリーはさすがに復調するでしょうが、それでも平均以下の打線であることには変わりありません。ただ、投手陣はまずまずなので昨季と同じようなチーム成績になるのではないでしょうか。18年連続負け越し中のパイレーツですが、残念ながら今季も最下位確実。打撃陣ではマッカチェンやタバタ、ウォーカーやアルバレスと期待の若手選手が数多くいますが、投手陣は相変わらず壊滅状態。何より、昨季防御率が4点以下だった投手がほとんどおらず、どうし世もない惨上だといえます。この低迷から抜け出せるときはいつ来るのでしょうか・・・・・。



中部地区はこんな感じです。上位陣の並びにはいろいろ意見が分かれそうですが、それはコメントまで。