2010年12月2日木曜日

国旗・国歌から国を知る ~イスラエル編~

皆さんはあまり意識されないかもしれませんが国旗や国歌はその国の歴史・文化を色濃く反映したものであることが多いです。このブログではそういったものを順次紹介していきたいと思います。




第一回目はイスラエル。ご存知の通り、深刻な領土問題を抱える国です。まずは国旗はコチラ。



真ん中の星はユダヤ教やユダヤ人の象徴であるダビデの星を表しており、上下の白い帯はユダヤ教徒の男性が宗教行事の時に用いるタッリートと呼ばれる肩にかける布を表現しています。タッリートにはテヘレートと呼ばれる青色の紐が織り込まれており、これを青色の帯が表現しています。




続いては国歌。


チェコの作曲家、ペトルジーハ・スメタナの「モルダウ」に何となく似ている、レクイエム的な旋律の曲です。この国歌には「ハティクヴァ(希望)」という名前が付いており、1897年の第一回シオニズム会議においてシオニズム讃歌として採用されたものが原曲となっています。歌詞をおおざっぱに日本語訳しますと、


心の奥底に秘めた
ユダヤの魂が切望するのは
眼差し向かう東の地 シオン
我らが二千年もの間失わなかった希望は
自由なる民として
シオンの地、そしてエルサレムに
我々の国をつくること
※シオン・・・エルサレム南東にある丘。神の住む丘とされユダヤ教徒の象徴

という感じでしょうか。紀元70年のエルサレム陥落以来、常に苦難の歴史を送り続けているユダヤ人。彼らが本当に安心して暮らせる世の中は来ることがあるのでしょうか。

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