2010年12月19日日曜日

セイバーメトリクス入門⑧

12、BABIP(Batting Average on Ball In Play)

これも打者の新しい評価基準。これは本塁打、四球を除き、インプレーになった打球がヒットになる確率を表すものです。算出方法は次の通り。

(安打-本塁打)÷(打数+犠打飛-本塁打-三振)


この指標は、打った打球が相手野手のいないところに行くか行かないかによって大きく数字が変わってくるので、一般的には年度による差が大きくなるのが特徴です。それゆえ、運による要素が非常に大きいといわれます。一般的な値は3割前後とされていますが、ある年に突然好成績を残した打者の値が3割を大きく超えていた場合、その年は運が良かっただけとみなされ、セイバーメトリクス的にはあまり評価されません。逆も同じです。前回紹介したDIPSと同じく、従来の評価基準では見逃されてきた選手本来の実力をはかる数値といえるでしょう。

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