2010年12月11日土曜日

ここ数日の動き

ここ2~3日の移籍市場のまとめです。また大きな動きがありました。

○レッドソックス、カール・クロフォード外野手を7年1億4200万ドルで獲得



今オフ最大の目玉だったクロフォードもワースに続いて超高額契約を勝ち取りました。レッドソックスでは2000年のマニー・ラミレスの8年1億6000万ドルに次ぐ高額契約とあって期待の高さがうかがえます。これで、先日のエイドリアン・ゴンザレスに続き目玉選手の獲得に成功したレッドソックスは今オフ最大の勝ち組といえるでしょう。来季が楽しみです。

○ホワイトソックス、ポール・コネルコ一塁手と3年3750万ドルで契約延長



流出が危ぶまれていたコネルコでしたが、無事再契約を果たしました。過去2年は低迷し、衰えが指摘されていましたが今季は3割39本塁打と大爆発。限界説を払しょくしました。コネルコはホワイトソックス一筋12年と、今どき珍しいフランチャイズプレーヤーなので是非ともホワイトソックスでキャリアを全うしてもらいたいです。先日にはアダム・ダンの獲得にも成功しているホワイトソックス。今季不調だった投手陣が持ち直せば、地区優勝は堅いでしょう。

○カブス、カルロス・ペーニャ一塁手と1年1000万ドルで合意



シーズン途中に正一塁手デレク・リーを放出したカブス。今オフはアダム・ダン選手の獲得を狙っていたようですが同じくシカゴに本拠を置くホワイトソックスに獲られてしまったため、その代わりにおペーニャを獲得しました。2009年にはア・リーグトップの39本塁打を放ったペーニャですが今季は打率が2割を切るなど低迷。しかし、それでも28本塁打を放つなどパワーはあり狭いリグレー・フィールドには十分対応できる筈。守備もゴールドグラブ賞を獲得するなど堅く、いい戦力になると思います。

○マリナーズ、ジャック・カスト指名打者とミゲル・オリーボ捕手を獲得

今季歴史的貧打に泣かされたマリナーズですが、主軸打者の獲得にはひとまず成功しました。カストは2008年に33本塁打、リーグトップの111四球を選んだいわゆるアダム・ダンタイプの打者。広いセーフコ・フィールドに対応できるかは心配ですが誰も獲らないよりかはましでしょう。これで、ゴジラ松井のマリナーズ入りはなくなったといえます。オリーボも2009年に23本塁打、今季も14本塁打を放つなどパンチ力ある打撃が魅力。肩も強く、今季捕手陣にろくな選手がいなかったマリナーズにとっては大きな補強といえます。


○パイレーツ、先発投手を2名補強

18年連続負け越し中の古豪パイレーツ。なかでも投手陣は悲惨で「投手の年」と言われた今季でさえメジャー唯一のチーム防御率5点台。特に先発陣はひどかったため今回のほきょうとなったわけです。しかし、獲得したケビン・コレイア(パドレス)、スコット・オルセン(ナショナルズ)はともに今季防御率5点台と低迷。もう少しましなのを獲れよとも思いますがこういう投手にも頼らざるを得ないのが現状でしょう。来季も厳しいシーズンになりそうです。

○オリオールズ、上原と再契約

動向が注目されていた上原投手でしたが、結局はオリオールズと1年300万ドルで再契約となりました。本人は複数年契約を望んでいましたが、オリオールズ側は彼の年齢を気にしたよう。ただ、もう1年延長するという噂もあり今後も注目されます。

○レッズ、ジェイ・ブルース外野手と6年の契約延長



レッズといえばMVPのボット―が有名ですが23歳のこの選手もスター候補生。デビュー以来3年続けて20本塁打を放ったほか守備も高いレベルを誇ります。契約内容は6年5100万ドル。しかも、ノ―トレード条項を含んでおり、今後レッズが彼を中心としたチーム作りを目指していることは明らかです。70年代のようなチームになれるかは彼にかかっているといえます。

○ウィギントン、ロッキーズと契約

チームの宝であるトッド・ヘルトン一塁手に衰えが見え始め、二塁・三塁のポジションが固定されていないロッキーズにとって、内野ならどこでも守れるウィギントンは大きな戦力となりそう。ロッキーズは前マリナーズのホセ・ロペス内野手がいますが今季は大不振だったためにレギュラーは確約されておらず、彼と競わせることになりそうです。毎年コンスタントに20本塁打以上放っているので、打者天国コロラドでは30本くらい打てるかもしれません。

○ロイヤルズ、外野手2人を獲得

シーズン途中のホセ・ギーエン外野手に加えオフにアベレージ・ヒッターのデービット・デーへイスース外野手を放出していたロイヤルズ。外野手の補強は急務でした。ジェフ・フランコーア選手は今季レンジャーズの一員としてワールドシリーズに出場しましたが、打撃の方は2割4分9厘、13本塁打低調。長打力はありますが大振りが目立つためいまいち伸び悩んでいます。しかし、打線強化を狙うロイヤルズにとっては戦力となりそうです。メルキ―・カブレラ選手は今季ブレーブスに所属していましたが、打率2割5分5厘、4本塁打とこちらも低調。慣れないナ・リーグに苦しみました。まだ26歳と若いうえ、あのヤンキースでレギュラーだったわけですから是非ともア・リーグで復活してほしいものです。

○パドレス、ジェイソン・バートレット遊撃手をトレードで獲得

昨季は3割2分、14本塁打と好調でしたが今季は一転して不振。ただ守備力はメジャートップクラスなのでディフェンスを重視するパドレスには最適の選手です。レイズは見返りに若手投手2人を獲得しています。

○オリオールズ、トレードでツインズからJ・J・ハーディー遊撃手を獲得

今季ショートのレギュラーとして戦ったハーディーですが打撃は2割6分8厘、6本塁打と低調。しかし、ブルワーズ時代の2007年には26本塁打、翌年には24本塁打放っており遊撃手としてはトップクラスの打撃力を誇ります。オリオールズは今季正遊撃手だったシザー・イズタリス選手が規定打席到達者としては最悪のOPS5割4分5厘を記録するなど貧打に苦しんだため、大きな補強です。また、ツインズはブレンダン・ハリス内野手も放出しており、西岡選手への受け入れ態勢は盤石なものとなっているようです。

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