○レンジャーズ、ベルトレと6年9600万ドルで契約
今オフの目玉選手のベルトレも行先は決定。案の定、ネット上などではその契約期間の長さ、高額さに対する批判が噴出し、不良債権化を予測する声が多いようです。確かに、マリナーズ時代のベルトレの打撃成績は当初の期待とは大きく抱え離れていたものでした。しかし、シアトルの球場はメジャーでも一二を争う投手有利の球場。一方テキサスの球場はメジャー屈指のホームランパークです。ですので、マリナーズ時代のようなことにはならないのではと思われます。実際、ベルトレはこの球場ではOPS8割5分7厘という成績を残していますし、マリナーズ時代もアウェーではよく打っていました。それに、守備は超一流ですのでそんなにバカげた契約とは言えないでしょう。これにより、チームの象徴であるマイケル・ヤング選手は指名打者に回ることが濃厚。ヤングはイチローも認めているようにメジャー屈指の巧打者ですが、守備は最低レベルなので正しい判断だと思われます。また、去年指名打者を務めたウラディミール・ゲレ―ロ選手との再契約はほぼ消滅しました。
○レンジャーズ、B・ウェッブ、A・ローズ両投手を獲得
これもレンジャーズの話題。ローズは昨季41歳ながらメジャータイ記録の33試合連続無失点を記録するなどした好救援。ブルペン陣の強化になったでしょう。ウェッブ(写真)はここ2年けがに泣かされ昨季は登板がありませんでしたが、08年には22勝を挙げてナ・リーグサイヤング賞を獲得した実績があります。ぜひ復活してほしいところです。
○オリオールズ、デレク・リー一塁手を獲得
プレーオフ争いのできるチームへの移籍を求めていたためか、なかなか行き先の決まらなかったリーですが、結局オリオールズ入りが決まりました。ただ、オリオールズは3年連続ア東部地区最下位なので、モチベーション低下にならないかが心配です。ただ、今季のオリオールズはD-Backsからレイノルズや昨季ブルージェイズで活躍した救援投手グレッグを獲得するなど勝ちに行こうという姿勢が見て取れます。もしも、オリオールズが復活したら・・・・、東部戦線異状アリです。
○ナショナルズ、アダム・ラローシュ一塁手を獲得
オリオールズからの3年2700万ドルの契約を蹴り、さらなる高額契約を模索しているうちに行き場を失っていたラローシュですが、ナショナルズ移籍が決定。契約内容は2年1500万ドルですから完全に市場の動向を見誤った感じです。そんなにインパクトのある選手ではないですが、常時25本塁打90打点くらいの成績はキープしてくれますし離脱がほとんどない選手なので、一塁手と指名打者の補強が急務なレイズがなぜ獲得に動かなかったのかはよく分かりません。ラッセル・ブラニヤン(昨季マリナーズ)あたりを狙っているのでしょうか。まさか、一塁ダン・ジョンソン(09年は横浜に所属)、指名打者ウィリー・アイバーという布陣で行こうとしているとは思いませんが・・・。
○ロッキーズがC・ゴンザレスと7年8000万ドルで契約か
今年はMVP投票で3位に入る活躍を見せた「カーゴ」ことカルロス・ゴンザレス。どうやら契約延長にサインする模様です。金額は代理人がボラス氏であることを考えるとだいぶ安いですが、09シーズンの後半から定着したばかりの選手なので妥当でしょう。それにしてもロッキーズはどれだけ金があるのでしょうか・・・。
○ブレーブス、ダン・アッグラ二塁手と5年6200万ドルで契約延長
11月にトレードでマーリンズから移ってきたアッグラ。マーリンズが提示していたのは4年4800万ドル(あの球団にしては考えられない様な契約)でしすから金額・年数ともにアップしました。フィリーズの独り勝ちを予測する声の多いナ東部地区ですが、ブレーブスにも要注目。打線はアッグラに加え今や完全にチームの顔となったブライアン・マッキャン捕手、若手のジェイソン・ヘイワード、強打の遊撃手であるアレックス・ゴンザレスなどやや小粒ながらも役者ぞろい。投手陣もフィリーズ・ジャイアンツと引けを取らない面々なので油断のならないチームだと思います。
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