2011年1月23日日曜日

ここ数日の動き

○エンゼルス、バーノ―ン・ウェルズ外野手をトレードで獲得



今オフ最大といえるトレード。ウェルズはブルージェイズの生え抜きスター選手で06年には32本塁打を放った実績があります。しかし、同年オフに7年契約を結んで以降故障・不振続きでいつしか「MLB最大の不良債権」とまで言われるようになってしまいました。エンゼルスでは名手トリ―・ハンターに代わってセンターに入る予定ですが、かつてゴールデングラブ賞の常連だった守備力もいまやメジャー平均以下なのでこのコンバートには疑問が感じられます。さらに、エンゼルスは残りの4年8600万ドルを全額負担するそうなので完全にエンゼルスが一方的に損をしているように思われます。ただ、ウェルズはメジャー屈指の人格者として知られており慈善活動にも熱心なことで有名。去年ギスギスしていたというエンゼルスをまとめてほしいという思惑が球団側にはあったのかもしれません。そう考えるとまずまずの補強だったのではないのでしょうか。



一方、ブルージェイズはこのトレードでマイク・ナポリ捕手(写真)、ファン・リベラ外野手を獲得。ナポリは3年連続で20本塁打を記録している強打の捕手。打率は低く、三振は多いですが選球眼はまずまずといった選手です。ただ、昨季は一塁での起用が主だったように守備面での評価は高くはありません。今のところ正捕手を務める予定ですが、昨季まで一塁を守っていたライル・オーバーベイ選手が移籍したことも有り、有望株のアレンシビアが台頭してくれば一塁や指名打者に回される可能性が高いでしょう。リベラは09年に25本塁打を放った実績のある選手。昨年は一転して低迷したように非常に波の大きく、足も遅いという欠点がありますが、つぼにはまれば怖い選手ですし守備力もまずまずといった感じです。今のところは、DHかトラビス・スナイダ―との併用で右翼に回るとみられています。



○レイズ、ジョニー・デーモン、マニ―・ラミレス両外野手を獲得




ある意味今オフ最も驚いたニュース。主力選手が多く流出しながらも思うように補強の進んでいなかったレイズが最後の最後に大きな動きを見せたという印象です。驚くべきはその契約内容。デーモンの1年525万ドル+出来高はまだしも、ラミレスは1年でたったの200万ドル。昨季が2000万ドルだっただけに驚きです。デーモンは若手有望株のデスモンド・ジェニングスもバックアッパー、ラミレスはフルタイムDHとしての役割が期待されています。また、ソリアーノやバルフォアなどがFA移籍した補償として、レイズは各球団から合計11個もの来季ドラフト1順目指名権を獲得しています。来季のドラフトは近年まれにみる大豊作なので、ある意味レイズも今オフの勝者といえるでしょう。



○ヤンキース、アンドリュー・ジョーンズ外野手を獲得



オフの補強が思うようにいっていないヤンキースがここにきてプチ補強。ジョーンズはブレーブス時代の05年に51本塁打を放った実績のある通算407本塁打の外野手。07年まで10年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど守備の評価も高いです。ただ、ヤンキースはレフトにガードナー、センターにグランダーソン、ライトにスウィッシャートいう盤石の布陣があるため第4の外野手という扱いになるでしょう。



○レッズ、ジョニー・クエト投手と4年間の契約延長



契約総額は2700万ドル。24歳のクエトは昨季キャリアハイの12勝、防御率3.64という成績でした。先日契約延長したジョーイ・ボット―やジェイ・ブルースといった選手とともにレッズの将来を担う選手として期待されています。



○ロイヤルズ、ビリー・バトラー一塁手と4年3000万ドルで契約延長




バトラーは2年連続で3割をマークしている巧打者。昨季は打点、OPSで智0牟トップの成績を残していました。なかなか好転の兆しのみえないロイヤルズだけに、チームからの期待の大きさがうかがい知れる契約といえます。



○その他の動き
ロッキーズ、ジェーソン・ハメル投手と2年間の契約延長
カーディナルス、ニック・プント内野手を1年70万ドルで獲得
マリナーズ、ネイト・ロバートソン投手らとマイナー契約
メッツ、スコット・ヘアストン外野手を獲得

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