今オフ最大の目玉選手であったクリフ・リー投手の移籍先が決定しました。
行先は噂のあったヤンキースでもレンジャーズでもなく、何とフィリーズ。まったく動きがを見せていなかっただけに驚きです。リーは09年シーズン途中にインディアンスからフィリーズに移籍した経験も有りますが、オフにトレードでマリナーズへ移籍していました。ロイ・ハラデ―獲得の煽りを受けたわけです。しかし、当の本人は「ハラデ―とプレーしたかった」とぼやいていたらしく、フィリーズ復帰はその夢を実現するためだった模様。ヤンキースの7年1億4800万ドル、レンジャーズの8年1億6000万ドルを蹴り、年数も総額も少ないフィリーズの5年1億2000万ドルを選んだわけですから、彼の意志はかなり堅いものだったということが見て取れます。リー加入により来季のフィリーズの先発投手陣の顔ぶれはこんな感じでになります。
1番手、ロイ・ハラデ― 21勝 防御率2・44 奪三振219 投球回250回2/3
2番手、ロイ・オズワルト 13勝 防御率2・76 奪三振193 投球回211回2/3
3番手、クリフ・リー 12勝 防御率3・18 奪三振185 投球回212回1/3
4番手、コール・ハメルズ 12勝 防御率3・06 奪三振185 投球回208回2/3
恐ろしい顔ぶれです。リリーフはいらないんじゃないでしょうか(笑)。これに加え、野手陣にはチェイス・アトリーやライアン・ハワードら名だたる打者がいるのでフィリーズは来季の世界一の筆頭候補といえるでしょう。一体年間何勝するのか今から楽しみです。
2010年12月14日火曜日
2010年12月13日月曜日
今季ユニフォームを脱いだ選手たち2010①
新人豊作の年と言われた2010年のメジャーリーグでしたが逆に多くの選手たちが引退を決意しました。そんな今季ユニフォームを脱いだ選手たちをピックアップしていきたいと思います。
1、ブライアン・ジャイルズ(インディアンズ~パイレーツ~パドレス)
抜群の選球眼とパンチあふれる打撃で活躍した外野手。プロ入りはインディアンスでしたが当時スター選手であったケニ―・ロフトンやマニー・ラミレスら牙城を崩すことができず、レギュラーにはなれませんでした。しかし、98年オフにパイレーツに移籍すると状況は一変。移籍初年度の99年にいきなり39本塁打を放ち、一躍トップ選手になりました。その後、2002年まで4年連続で35本塁打以上を記録しました。中でも02年はともにバリー・ボンズに次ぐリーグ2位の出塁率4割5分、長打率6割2分2厘を記録。同年ベストセラーになった「マネー・ボール」でも取り上げられました。長打力もさることながら彼のもう一つの魅力は選球眼。パイレーツ在籍時代の00年と02年には100個以上の四球を選ぶ一方で毎年三振を70個前後にとどめるなど非常にいやらしい打者でもありました。03年途中にパドレスに移籍してからも活躍。広いぺトコ・パークを本拠にしているため本塁打は20本ほどまで減りましたが、選球眼は健在で05年にはリーグ最多の119四球(64三振)を選びチームの地区優勝に大きく貢献しました。しかし、09年シーズンは右ひざのけがに苦しみ打率1割台と低迷。今季はドジャーズのキャンプに招待選手として参加しましたがけがの回復具合がおもわしくなく、引退となりました。今後しばらくは家族との時間を大切にしたいとのことです。
2、ジェフ・ジェンキンス(ブルワーズ~フィリーズ)
弱小ブルワーズを引っ張った左の大砲。南カリフォルニア大時代にマーク・マグワイアの持っていた大学通算本塁打記録を塗り替え、95年ドラフト1位でブルワーズに入団。98年に昇格すると99年から2年続けて9割以上のOPSを記録。99年には自己最多の34本塁打を放ちます。しかし、その後はけがなども有り、満足のいく成績を収められないシーズンが続きます。さらに、選球眼が悪かったため毎年三振王の常連になるなどし、放出の噂もささやかれ始めます。しかし、まじめな練習態度やリーダーシップなどといった面で評価が高く、若手の指南役としてチームをまとめます。ファンにも愛され、チームの顔であったジェンキンスでしたが07年オフにチームからオプションを破棄され、退団。翌シーズンはフィリーズでプレーしましたが、9本塁打に終わるなど低迷。しかし、ミルウォーキーでの試合でファンから盛大なスタンディング・オベーションを受けたり、自己初の世界一を経験したりと、思い出深いシーズンにもなりました。しかし、翌年のキャンプでチームから解雇。その後もメジャー復帰を目指してトレーニングを重ねましたが、結局7月9日に引退を発表。古巣ブルワーズと一日契約を結び、ブルワーズの選手としてユニフォームを脱ぎました。当初の期待からすると、決して満足のいく現役生活を送れたわけではありませんでしたが、ブルワーズで放った212本塁打は球団2位の記録。ファンに愛された現役生活でした。
2010年12月12日日曜日
セイバーメトリクス入門⑤
7、IsoD(Isolated Discipline)
算出方法:出塁率―打率
算出方法からわかるように、四死球によりどれくらい出塁したかを測る指標です。数値が高い選手は選球眼が良く、打ち取りづらい打者だとされます。一方低い選手には、本当に選球眼が悪い選手と、イチローのように早打ちタイプの打者とが含まれるので注意が必要です。これに並行して、P/PA(一打席あたりに投手に投げさせた球数)も重視されます。この2つの指標を用いることで打者の選球能力の有無を調べることができるわけです。日本プロ野球でこの指標の数値が大きい選手としては東京ヤクルトのアーロン・ガイエル選手があげられます。彼は今季までの4年間の通算打率は2割3分6厘にすぎませんが、出塁率は3割5分9厘。IsoPは1割2分3厘です。彼の場合、死球が異常に多い(4年間で65個)というのも有りますが、それを除いても非常に高い数値です。アレックス・カブレラやタフィー・ローズといった選手とは圧倒的に迫力が劣るにもかかわらず彼らよりも高い数値を叩き出しているガイエルは、かなり優秀な打者だと言えるでしょう。
8、IsoP(Isolated Power)
算出方法:長打率ー打率
純粋な長打力を測るために考え出された指標がこのIsoP。元来、長打力を示す指標として長打率が知られていましたが、この指標は単打などによっても数値が上がってしまいます。そのため、最近ではIsoPがしばしば用いられます。今季の日米のプロ野球でこの数値が最も大きかったのが西武の中村選手。今シーズンは故障なども有り、打率2割3分4厘と低迷しましたが長打率は5割3分9厘。IsoPは3割にも上ります。今季71安打中25本が本塁打だったように、いかに中村選手が長打力があるかが分かります。万全であれば、日本人では2002年の松井秀喜以来となる50本塁打も夢ではないでしょう。逆に、最も低いのがクリーブランド・インディアンスに所属したマーク・グラジラネック選手。今季は打率2割7分3厘でしたが、長打率も2割7分3厘。今季はなった30本のヒットがすべてシングルだったためです。メジャーの歴史をみても、年間100打席以上に立って一本も長打を打たなかった選手は非常に珍しいようです。
算出方法:出塁率―打率
算出方法からわかるように、四死球によりどれくらい出塁したかを測る指標です。数値が高い選手は選球眼が良く、打ち取りづらい打者だとされます。一方低い選手には、本当に選球眼が悪い選手と、イチローのように早打ちタイプの打者とが含まれるので注意が必要です。これに並行して、P/PA(一打席あたりに投手に投げさせた球数)も重視されます。この2つの指標を用いることで打者の選球能力の有無を調べることができるわけです。日本プロ野球でこの指標の数値が大きい選手としては東京ヤクルトのアーロン・ガイエル選手があげられます。彼は今季までの4年間の通算打率は2割3分6厘にすぎませんが、出塁率は3割5分9厘。IsoPは1割2分3厘です。彼の場合、死球が異常に多い(4年間で65個)というのも有りますが、それを除いても非常に高い数値です。アレックス・カブレラやタフィー・ローズといった選手とは圧倒的に迫力が劣るにもかかわらず彼らよりも高い数値を叩き出しているガイエルは、かなり優秀な打者だと言えるでしょう。
8、IsoP(Isolated Power)
算出方法:長打率ー打率
純粋な長打力を測るために考え出された指標がこのIsoP。元来、長打力を示す指標として長打率が知られていましたが、この指標は単打などによっても数値が上がってしまいます。そのため、最近ではIsoPがしばしば用いられます。今季の日米のプロ野球でこの数値が最も大きかったのが西武の中村選手。今シーズンは故障なども有り、打率2割3分4厘と低迷しましたが長打率は5割3分9厘。IsoPは3割にも上ります。今季71安打中25本が本塁打だったように、いかに中村選手が長打力があるかが分かります。万全であれば、日本人では2002年の松井秀喜以来となる50本塁打も夢ではないでしょう。逆に、最も低いのがクリーブランド・インディアンスに所属したマーク・グラジラネック選手。今季は打率2割7分3厘でしたが、長打率も2割7分3厘。今季はなった30本のヒットがすべてシングルだったためです。メジャーの歴史をみても、年間100打席以上に立って一本も長打を打たなかった選手は非常に珍しいようです。
2010年12月11日土曜日
ここ数日の動き
ここ2~3日の移籍市場のまとめです。また大きな動きがありました。
○レッドソックス、カール・クロフォード外野手を7年1億4200万ドルで獲得
今オフ最大の目玉だったクロフォードもワースに続いて超高額契約を勝ち取りました。レッドソックスでは2000年のマニー・ラミレスの8年1億6000万ドルに次ぐ高額契約とあって期待の高さがうかがえます。これで、先日のエイドリアン・ゴンザレスに続き目玉選手の獲得に成功したレッドソックスは今オフ最大の勝ち組といえるでしょう。来季が楽しみです。
○ホワイトソックス、ポール・コネルコ一塁手と3年3750万ドルで契約延長
流出が危ぶまれていたコネルコでしたが、無事再契約を果たしました。過去2年は低迷し、衰えが指摘されていましたが今季は3割39本塁打と大爆発。限界説を払しょくしました。コネルコはホワイトソックス一筋12年と、今どき珍しいフランチャイズプレーヤーなので是非ともホワイトソックスでキャリアを全うしてもらいたいです。先日にはアダム・ダンの獲得にも成功しているホワイトソックス。今季不調だった投手陣が持ち直せば、地区優勝は堅いでしょう。
○カブス、カルロス・ペーニャ一塁手と1年1000万ドルで合意
シーズン途中に正一塁手デレク・リーを放出したカブス。今オフはアダム・ダン選手の獲得を狙っていたようですが同じくシカゴに本拠を置くホワイトソックスに獲られてしまったため、その代わりにおペーニャを獲得しました。2009年にはア・リーグトップの39本塁打を放ったペーニャですが今季は打率が2割を切るなど低迷。しかし、それでも28本塁打を放つなどパワーはあり狭いリグレー・フィールドには十分対応できる筈。守備もゴールドグラブ賞を獲得するなど堅く、いい戦力になると思います。
○マリナーズ、ジャック・カスト指名打者とミゲル・オリーボ捕手を獲得
今季歴史的貧打に泣かされたマリナーズですが、主軸打者の獲得にはひとまず成功しました。カストは2008年に33本塁打、リーグトップの111四球を選んだいわゆるアダム・ダンタイプの打者。広いセーフコ・フィールドに対応できるかは心配ですが誰も獲らないよりかはましでしょう。これで、ゴジラ松井のマリナーズ入りはなくなったといえます。オリーボも2009年に23本塁打、今季も14本塁打を放つなどパンチ力ある打撃が魅力。肩も強く、今季捕手陣にろくな選手がいなかったマリナーズにとっては大きな補強といえます。
○パイレーツ、先発投手を2名補強
18年連続負け越し中の古豪パイレーツ。なかでも投手陣は悲惨で「投手の年」と言われた今季でさえメジャー唯一のチーム防御率5点台。特に先発陣はひどかったため今回のほきょうとなったわけです。しかし、獲得したケビン・コレイア(パドレス)、スコット・オルセン(ナショナルズ)はともに今季防御率5点台と低迷。もう少しましなのを獲れよとも思いますがこういう投手にも頼らざるを得ないのが現状でしょう。来季も厳しいシーズンになりそうです。
○オリオールズ、上原と再契約
動向が注目されていた上原投手でしたが、結局はオリオールズと1年300万ドルで再契約となりました。本人は複数年契約を望んでいましたが、オリオールズ側は彼の年齢を気にしたよう。ただ、もう1年延長するという噂もあり今後も注目されます。
○レッズ、ジェイ・ブルース外野手と6年の契約延長
レッズといえばMVPのボット―が有名ですが23歳のこの選手もスター候補生。デビュー以来3年続けて20本塁打を放ったほか守備も高いレベルを誇ります。契約内容は6年5100万ドル。しかも、ノ―トレード条項を含んでおり、今後レッズが彼を中心としたチーム作りを目指していることは明らかです。70年代のようなチームになれるかは彼にかかっているといえます。
○ウィギントン、ロッキーズと契約
チームの宝であるトッド・ヘルトン一塁手に衰えが見え始め、二塁・三塁のポジションが固定されていないロッキーズにとって、内野ならどこでも守れるウィギントンは大きな戦力となりそう。ロッキーズは前マリナーズのホセ・ロペス内野手がいますが今季は大不振だったためにレギュラーは確約されておらず、彼と競わせることになりそうです。毎年コンスタントに20本塁打以上放っているので、打者天国コロラドでは30本くらい打てるかもしれません。
○ロイヤルズ、外野手2人を獲得
シーズン途中のホセ・ギーエン外野手に加えオフにアベレージ・ヒッターのデービット・デーへイスース外野手を放出していたロイヤルズ。外野手の補強は急務でした。ジェフ・フランコーア選手は今季レンジャーズの一員としてワールドシリーズに出場しましたが、打撃の方は2割4分9厘、13本塁打低調。長打力はありますが大振りが目立つためいまいち伸び悩んでいます。しかし、打線強化を狙うロイヤルズにとっては戦力となりそうです。メルキ―・カブレラ選手は今季ブレーブスに所属していましたが、打率2割5分5厘、4本塁打とこちらも低調。慣れないナ・リーグに苦しみました。まだ26歳と若いうえ、あのヤンキースでレギュラーだったわけですから是非ともア・リーグで復活してほしいものです。
○パドレス、ジェイソン・バートレット遊撃手をトレードで獲得
昨季は3割2分、14本塁打と好調でしたが今季は一転して不振。ただ守備力はメジャートップクラスなのでディフェンスを重視するパドレスには最適の選手です。レイズは見返りに若手投手2人を獲得しています。
○オリオールズ、トレードでツインズからJ・J・ハーディー遊撃手を獲得
今季ショートのレギュラーとして戦ったハーディーですが打撃は2割6分8厘、6本塁打と低調。しかし、ブルワーズ時代の2007年には26本塁打、翌年には24本塁打放っており遊撃手としてはトップクラスの打撃力を誇ります。オリオールズは今季正遊撃手だったシザー・イズタリス選手が規定打席到達者としては最悪のOPS5割4分5厘を記録するなど貧打に苦しんだため、大きな補強です。また、ツインズはブレンダン・ハリス内野手も放出しており、西岡選手への受け入れ態勢は盤石なものとなっているようです。
○レッドソックス、カール・クロフォード外野手を7年1億4200万ドルで獲得
今オフ最大の目玉だったクロフォードもワースに続いて超高額契約を勝ち取りました。レッドソックスでは2000年のマニー・ラミレスの8年1億6000万ドルに次ぐ高額契約とあって期待の高さがうかがえます。これで、先日のエイドリアン・ゴンザレスに続き目玉選手の獲得に成功したレッドソックスは今オフ最大の勝ち組といえるでしょう。来季が楽しみです。
○ホワイトソックス、ポール・コネルコ一塁手と3年3750万ドルで契約延長
流出が危ぶまれていたコネルコでしたが、無事再契約を果たしました。過去2年は低迷し、衰えが指摘されていましたが今季は3割39本塁打と大爆発。限界説を払しょくしました。コネルコはホワイトソックス一筋12年と、今どき珍しいフランチャイズプレーヤーなので是非ともホワイトソックスでキャリアを全うしてもらいたいです。先日にはアダム・ダンの獲得にも成功しているホワイトソックス。今季不調だった投手陣が持ち直せば、地区優勝は堅いでしょう。
○カブス、カルロス・ペーニャ一塁手と1年1000万ドルで合意
シーズン途中に正一塁手デレク・リーを放出したカブス。今オフはアダム・ダン選手の獲得を狙っていたようですが同じくシカゴに本拠を置くホワイトソックスに獲られてしまったため、その代わりにおペーニャを獲得しました。2009年にはア・リーグトップの39本塁打を放ったペーニャですが今季は打率が2割を切るなど低迷。しかし、それでも28本塁打を放つなどパワーはあり狭いリグレー・フィールドには十分対応できる筈。守備もゴールドグラブ賞を獲得するなど堅く、いい戦力になると思います。
○マリナーズ、ジャック・カスト指名打者とミゲル・オリーボ捕手を獲得
今季歴史的貧打に泣かされたマリナーズですが、主軸打者の獲得にはひとまず成功しました。カストは2008年に33本塁打、リーグトップの111四球を選んだいわゆるアダム・ダンタイプの打者。広いセーフコ・フィールドに対応できるかは心配ですが誰も獲らないよりかはましでしょう。これで、ゴジラ松井のマリナーズ入りはなくなったといえます。オリーボも2009年に23本塁打、今季も14本塁打を放つなどパンチ力ある打撃が魅力。肩も強く、今季捕手陣にろくな選手がいなかったマリナーズにとっては大きな補強といえます。
○パイレーツ、先発投手を2名補強
18年連続負け越し中の古豪パイレーツ。なかでも投手陣は悲惨で「投手の年」と言われた今季でさえメジャー唯一のチーム防御率5点台。特に先発陣はひどかったため今回のほきょうとなったわけです。しかし、獲得したケビン・コレイア(パドレス)、スコット・オルセン(ナショナルズ)はともに今季防御率5点台と低迷。もう少しましなのを獲れよとも思いますがこういう投手にも頼らざるを得ないのが現状でしょう。来季も厳しいシーズンになりそうです。
○オリオールズ、上原と再契約
動向が注目されていた上原投手でしたが、結局はオリオールズと1年300万ドルで再契約となりました。本人は複数年契約を望んでいましたが、オリオールズ側は彼の年齢を気にしたよう。ただ、もう1年延長するという噂もあり今後も注目されます。
○レッズ、ジェイ・ブルース外野手と6年の契約延長
レッズといえばMVPのボット―が有名ですが23歳のこの選手もスター候補生。デビュー以来3年続けて20本塁打を放ったほか守備も高いレベルを誇ります。契約内容は6年5100万ドル。しかも、ノ―トレード条項を含んでおり、今後レッズが彼を中心としたチーム作りを目指していることは明らかです。70年代のようなチームになれるかは彼にかかっているといえます。
○ウィギントン、ロッキーズと契約
チームの宝であるトッド・ヘルトン一塁手に衰えが見え始め、二塁・三塁のポジションが固定されていないロッキーズにとって、内野ならどこでも守れるウィギントンは大きな戦力となりそう。ロッキーズは前マリナーズのホセ・ロペス内野手がいますが今季は大不振だったためにレギュラーは確約されておらず、彼と競わせることになりそうです。毎年コンスタントに20本塁打以上放っているので、打者天国コロラドでは30本くらい打てるかもしれません。
○ロイヤルズ、外野手2人を獲得
シーズン途中のホセ・ギーエン外野手に加えオフにアベレージ・ヒッターのデービット・デーへイスース外野手を放出していたロイヤルズ。外野手の補強は急務でした。ジェフ・フランコーア選手は今季レンジャーズの一員としてワールドシリーズに出場しましたが、打撃の方は2割4分9厘、13本塁打低調。長打力はありますが大振りが目立つためいまいち伸び悩んでいます。しかし、打線強化を狙うロイヤルズにとっては戦力となりそうです。メルキ―・カブレラ選手は今季ブレーブスに所属していましたが、打率2割5分5厘、4本塁打とこちらも低調。慣れないナ・リーグに苦しみました。まだ26歳と若いうえ、あのヤンキースでレギュラーだったわけですから是非ともア・リーグで復活してほしいものです。
○パドレス、ジェイソン・バートレット遊撃手をトレードで獲得
昨季は3割2分、14本塁打と好調でしたが今季は一転して不振。ただ守備力はメジャートップクラスなのでディフェンスを重視するパドレスには最適の選手です。レイズは見返りに若手投手2人を獲得しています。
○オリオールズ、トレードでツインズからJ・J・ハーディー遊撃手を獲得
今季ショートのレギュラーとして戦ったハーディーですが打撃は2割6分8厘、6本塁打と低調。しかし、ブルワーズ時代の2007年には26本塁打、翌年には24本塁打放っており遊撃手としてはトップクラスの打撃力を誇ります。オリオールズは今季正遊撃手だったシザー・イズタリス選手が規定打席到達者としては最悪のOPS5割4分5厘を記録するなど貧打に苦しんだため、大きな補強です。また、ツインズはブレンダン・ハリス内野手も放出しており、西岡選手への受け入れ態勢は盤石なものとなっているようです。
2010年12月9日木曜日
セイバーメトリクス入門④
第4弾です。今回は選手個人ではなくチーム全体の成績に関する指標を紹介。
6、ピタゴラス勝率
算出方法:(総得点の2乗)÷(総得点の2乗+総失点の2乗)
これはチームの得点数と失点数から、そのチームが年間何勝できるかを予測する指標です。野球は得点を多く上げた方が勝利するスポーツですから、失点よりも得点の方が多いチームほど多くの勝利を上げられるはずです。そんな得点と失点の数こそが、そのチームの真の実力を反映しているのである、という考えから生まれたのです。正式には、1・83乗するそうですが2乗にしても大差はないです。一見すると、かなりあてずっぽうな指標に思えますがこれが意外に正確。たとえば、今シーズンのア・リーグ東地区を例に挙げてみましょう。
総得点 総失点 ピタゴラス勝率(勝利数) 実際の勝率(勝利数)
TBD 802 649 .604(98) .593(96)
NYY 859 693 .606(98) .586(95)
BOS 818 744 .547(89) .549(89)
TOR 755 728 .518(84) .525(85)
BAL 613 785 .379(61) .407(66)
完全に正確とまではいきませんが、かなり近い数字が出ています。ピタゴラス勝率による勝利数と実際の勝利数との差が±3くらいであれば、そのチームは真の実力通りの成績を残したといえます。誤差はある程度出てしまいますが、何度も計算していると得失点差と勝率との相関関係がかなり強いことが分かるはずです。しかし、チームによっては実際の勝率とピタゴラス勝率の差がかなり開いてしまうことも有ります。今年のヒューストン・アストロズを例に挙げてみましょう。
総得点 総失点 ピタゴラス勝率(勝利数) 実際の勝率(勝利数)
HOU 611 729 .413(67) .469(76)
このように、勝利数にして9もの差が出てきています。このような場合には2つの可能性が考えられます。1つはただ単に運が良かっただけということ。接戦はものにしますが負ける時は派手に負けるというようなチームは安定感に欠けます。つまり、実力以上の結果が出てしまっているので翌年は成績が悪化してしまう可能性があります。もう1つは監督の力量が素晴らしかったということ。アストロズの場合、今季指揮を執ったミルズ監督は監督としてはルーキー。今季の出来はフロックであったのかどうかは、来季わかります。このように、ピタゴラス勝率は監督の能力を測る指標にもなりえるのです。
最後に興味深い資料を一つ。今季のパ・リーグ各チームのピタゴラス勝率を計算してみるとこのようになりました。
総得点 総失点 ピタゴラス勝率 実際の勝率
ソフトバンク 638 615 .518 .547
西武 680 642 .529 .545
千葉ロッテ 708 635 .554 .528
日本ハム 612 548 .555 .525
オリックス 644 628 .513 .493
東北楽天 576 635 .451 .440
面白いことに、Bクラスの日本ハムが1位。優勝したソフトバンクは4位にすぎません。3位から日本一になったことであれこれ言われているロッテですが、ピタゴラス勝率はソフトバンクや西武よりも上。これを見るとプレーオフの結果は妥当といえるかもしれません。逆に言うと、新人監督である西村監督は、もっとも優勝にふさわしい数字を残していたにも関わらずできなかった。すなわち、監督としての力量が未熟であったともいえるでしょう。
6、ピタゴラス勝率
算出方法:(総得点の2乗)÷(総得点の2乗+総失点の2乗)
これはチームの得点数と失点数から、そのチームが年間何勝できるかを予測する指標です。野球は得点を多く上げた方が勝利するスポーツですから、失点よりも得点の方が多いチームほど多くの勝利を上げられるはずです。そんな得点と失点の数こそが、そのチームの真の実力を反映しているのである、という考えから生まれたのです。正式には、1・83乗するそうですが2乗にしても大差はないです。一見すると、かなりあてずっぽうな指標に思えますがこれが意外に正確。たとえば、今シーズンのア・リーグ東地区を例に挙げてみましょう。
総得点 総失点 ピタゴラス勝率(勝利数) 実際の勝率(勝利数)
TBD 802 649 .604(98) .593(96)
NYY 859 693 .606(98) .586(95)
BOS 818 744 .547(89) .549(89)
TOR 755 728 .518(84) .525(85)
BAL 613 785 .379(61) .407(66)
完全に正確とまではいきませんが、かなり近い数字が出ています。ピタゴラス勝率による勝利数と実際の勝利数との差が±3くらいであれば、そのチームは真の実力通りの成績を残したといえます。誤差はある程度出てしまいますが、何度も計算していると得失点差と勝率との相関関係がかなり強いことが分かるはずです。しかし、チームによっては実際の勝率とピタゴラス勝率の差がかなり開いてしまうことも有ります。今年のヒューストン・アストロズを例に挙げてみましょう。
総得点 総失点 ピタゴラス勝率(勝利数) 実際の勝率(勝利数)
HOU 611 729 .413(67) .469(76)
このように、勝利数にして9もの差が出てきています。このような場合には2つの可能性が考えられます。1つはただ単に運が良かっただけということ。接戦はものにしますが負ける時は派手に負けるというようなチームは安定感に欠けます。つまり、実力以上の結果が出てしまっているので翌年は成績が悪化してしまう可能性があります。もう1つは監督の力量が素晴らしかったということ。アストロズの場合、今季指揮を執ったミルズ監督は監督としてはルーキー。今季の出来はフロックであったのかどうかは、来季わかります。このように、ピタゴラス勝率は監督の能力を測る指標にもなりえるのです。
最後に興味深い資料を一つ。今季のパ・リーグ各チームのピタゴラス勝率を計算してみるとこのようになりました。
総得点 総失点 ピタゴラス勝率 実際の勝率
ソフトバンク 638 615 .518 .547
西武 680 642 .529 .545
千葉ロッテ 708 635 .554 .528
日本ハム 612 548 .555 .525
オリックス 644 628 .513 .493
東北楽天 576 635 .451 .440
面白いことに、Bクラスの日本ハムが1位。優勝したソフトバンクは4位にすぎません。3位から日本一になったことであれこれ言われているロッテですが、ピタゴラス勝率はソフトバンクや西武よりも上。これを見るとプレーオフの結果は妥当といえるかもしれません。逆に言うと、新人監督である西村監督は、もっとも優勝にふさわしい数字を残していたにも関わらずできなかった。すなわち、監督としての力量が未熟であったともいえるでしょう。
2010年12月7日火曜日
今日の動き
昨日はジェイソン・ワースの大型契約というビッグニュースがありましたが、今日も大きな動きがいくつかありましたのでまとめてみました。
○レッドソックス、サンディエゴ・パドレスからトレードでエイドリアン・ゴンザレス一塁手を獲得
数年前からトレードのうわさが絶えなかった28歳のゴンザレスですがついに移籍。今季途中にも移籍の話がありましたがチームの予想外の快進撃により破談となっていました。サンディエゴ出身であっただけにパドレスにとっては苦渋の選択であったと思いますが、彼は来年FA。現役屈指のスラッガーであるだけに、契約内容は破格のものになるのは明らか。到底パドレスが払えるものではありません。ですから、今季の快進撃に惑わされず、自らの意思を貫いたホイヤーGMは正しい決断をしたのではないかと思います。
さてさて、ゴンザレスの特徴は長打力。通算本塁打は168本とそれほどではありませんがパドレスで放った161本のうちアウェーでのものが104本。これは投手に圧倒的有利のぺトコ・パークを本拠地にしていたためです。しかも・アウェーでの打率も3割を超えており、本来の力は成績以上だということが分かります。来季からのホームとなるフェンウェイ・パークは左打者に非常に有利なことで知られていますので50本近い本塁打を打つことも期待できそうです。また、守備もメジャー屈指であるためディフェンス力を重視する近年のレッドソックスにはもってこいの選手だといえます。ちなみに、今季巨人に在籍したエドガーは実の兄です。
○オリオールズ、トレードでダイヤモンドバックスからマーク・レイノルズ内野手を獲得
これも今日の大きな動きの一つ。オリオールズにはジョシュ・ベルという若手の三塁手がいますがまだレギュラーというには厳しい状況。レイノルズを獲得したのは彼が独り立ちするまでの「つなぎ役」とするためでしょう。レイノルズは長所と短所が非常にはっきりしている選手。3年連続で28本塁打以上を放ち、2009年には44本塁打を記録したようにパワーのある選手ですが三振も2年連続200以上と非常に粗いことでも有名です(メジャーの歴史で200三振以上喫したのは彼だけ)。しかし、今季のオリオールズは得点がリーグワースト2位と貧打に苦しんだため、打線強化には大きな補強となったと思います。打率も低く、年棒もそれほど上がらなさそうなのでベルが独り立ちした後も打線の核として長く保持できるかもしれません。
○ブルワーズ、ブルージェイズよりトレードでショーン・マーカム選手を獲得
P・フィルダ―やR・ブラウン、C・ハートなどメジャー屈指の強打者をそろえるブルワーズですが投手陣はコマ不足。特に先発陣の補強は急務だっただけに今季13勝、防御率3・64のマーカムの加入は大きいはず。ただ、2009年は肩の故障で全休したいるためその再発が心配されます。
○ダイヤモンドバックス、J・J・プッツ投手と2年契約
今季、救援防御率が5・74(!)とブルペン陣が大炎上だったDーBACKs。それだけにメジャー8年間で5度50試合登板を果たしているプッツの獲得は大きいです。今季も防御率2点台と安定しており、マリナーズ時代と同様、クローザーとしての起用が期待されます。
今日だけでこれだけの動きがありました。明日以降も期待大です。
○レッドソックス、サンディエゴ・パドレスからトレードでエイドリアン・ゴンザレス一塁手を獲得
数年前からトレードのうわさが絶えなかった28歳のゴンザレスですがついに移籍。今季途中にも移籍の話がありましたがチームの予想外の快進撃により破談となっていました。サンディエゴ出身であっただけにパドレスにとっては苦渋の選択であったと思いますが、彼は来年FA。現役屈指のスラッガーであるだけに、契約内容は破格のものになるのは明らか。到底パドレスが払えるものではありません。ですから、今季の快進撃に惑わされず、自らの意思を貫いたホイヤーGMは正しい決断をしたのではないかと思います。
さてさて、ゴンザレスの特徴は長打力。通算本塁打は168本とそれほどではありませんがパドレスで放った161本のうちアウェーでのものが104本。これは投手に圧倒的有利のぺトコ・パークを本拠地にしていたためです。しかも・アウェーでの打率も3割を超えており、本来の力は成績以上だということが分かります。来季からのホームとなるフェンウェイ・パークは左打者に非常に有利なことで知られていますので50本近い本塁打を打つことも期待できそうです。また、守備もメジャー屈指であるためディフェンス力を重視する近年のレッドソックスにはもってこいの選手だといえます。ちなみに、今季巨人に在籍したエドガーは実の兄です。
○オリオールズ、トレードでダイヤモンドバックスからマーク・レイノルズ内野手を獲得
これも今日の大きな動きの一つ。オリオールズにはジョシュ・ベルという若手の三塁手がいますがまだレギュラーというには厳しい状況。レイノルズを獲得したのは彼が独り立ちするまでの「つなぎ役」とするためでしょう。レイノルズは長所と短所が非常にはっきりしている選手。3年連続で28本塁打以上を放ち、2009年には44本塁打を記録したようにパワーのある選手ですが三振も2年連続200以上と非常に粗いことでも有名です(メジャーの歴史で200三振以上喫したのは彼だけ)。しかし、今季のオリオールズは得点がリーグワースト2位と貧打に苦しんだため、打線強化には大きな補強となったと思います。打率も低く、年棒もそれほど上がらなさそうなのでベルが独り立ちした後も打線の核として長く保持できるかもしれません。
○ブルワーズ、ブルージェイズよりトレードでショーン・マーカム選手を獲得
P・フィルダ―やR・ブラウン、C・ハートなどメジャー屈指の強打者をそろえるブルワーズですが投手陣はコマ不足。特に先発陣の補強は急務だっただけに今季13勝、防御率3・64のマーカムの加入は大きいはず。ただ、2009年は肩の故障で全休したいるためその再発が心配されます。
○ダイヤモンドバックス、J・J・プッツ投手と2年契約
今季、救援防御率が5・74(!)とブルペン陣が大炎上だったDーBACKs。それだけにメジャー8年間で5度50試合登板を果たしているプッツの獲得は大きいです。今季も防御率2点台と安定しており、マリナーズ時代と同様、クローザーとしての起用が期待されます。
今日だけでこれだけの動きがありました。明日以降も期待大です。
2010年12月6日月曜日
まさかの金額、まさかの移籍先
今日、多くのメジャーリーグファンが驚いたであろうニュースが飛び込んできました。今オフの目玉外野手、ジェイソン・ワース選手がナショナルズと7年契約を結んだというのです。
まず驚くのが移籍先がナショナルズであること。今年まで在籍したフィリーズはナショナルリーグ東地区4連覇中ですが、対照的にナショナルズは4年連続最下位で08、09年には100敗を喫するなど完全なる弱小球団。オフには大砲のアダム・ダンを放出し本格的に再建モード突入かと思われた矢先のことだけに、この大型契約はおおいに疑問です。
さらに驚くのはその契約内容。7年で何と総額1億2600万ドルというのだからびっくりです。ワースは今でこそ球界屈指の外野手ですが、ブレイクしたのはここ2,3年のことですからどう考えても払いすぎのように思います。それに年齢も来年で32歳。契約が終わるころには38歳ですから、契約を全うできるかさえも怪しく、不良債権化してしまう可能性も十分にあり得ます。
さらに、この契約は他の大物選手に影響を与えそう。ワースでこれだけの契約を勝ち取れるのであれば、投打の目玉選手であるカール・クロフォード外野手やクリフ・リー投手の契約がどれくらいのものになるかは想像もつきません。この契約をうけて、この2人が大胆に動いてくることは間違いなさそうです。とりあえず、リーのレンジャーズ残留の可能性はほぼなくなったとみるべきでしょう。
大物ぞろいのFA市場、これからどんな動きが見られるか目が離せません。
まず驚くのが移籍先がナショナルズであること。今年まで在籍したフィリーズはナショナルリーグ東地区4連覇中ですが、対照的にナショナルズは4年連続最下位で08、09年には100敗を喫するなど完全なる弱小球団。オフには大砲のアダム・ダンを放出し本格的に再建モード突入かと思われた矢先のことだけに、この大型契約はおおいに疑問です。
さらに驚くのはその契約内容。7年で何と総額1億2600万ドルというのだからびっくりです。ワースは今でこそ球界屈指の外野手ですが、ブレイクしたのはここ2,3年のことですからどう考えても払いすぎのように思います。それに年齢も来年で32歳。契約が終わるころには38歳ですから、契約を全うできるかさえも怪しく、不良債権化してしまう可能性も十分にあり得ます。
さらに、この契約は他の大物選手に影響を与えそう。ワースでこれだけの契約を勝ち取れるのであれば、投打の目玉選手であるカール・クロフォード外野手やクリフ・リー投手の契約がどれくらいのものになるかは想像もつきません。この契約をうけて、この2人が大胆に動いてくることは間違いなさそうです。とりあえず、リーのレンジャーズ残留の可能性はほぼなくなったとみるべきでしょう。
大物ぞろいのFA市場、これからどんな動きが見られるか目が離せません。
登録:
投稿 (Atom)











