2010年12月20日月曜日

ここ数日の動き

○ブルワーズ、トレードでザック・グリンキー投手、ユニスキー・べタンコ―ト遊撃手獲得



また大物の移籍。グリンキーは一向に進まないロイヤルズの再建策に業を煮やしてか、先日からトレード要求を表明していました。今季は防御率4.17、10勝14敗とやや不調でしたが09年に16勝、防御率2.16という成績でサイヤング賞を受賞しています。ブルワーズにとっては先日のマーカムに次ぐ先発投手の獲得となり、来季のナ中部地区は面白くなりそうです。また、べタンコート遊撃手も今季16本塁打とパンチ力ある打撃が魅力の選手。ですが、選球眼が全くないうえ守備にも難があるのであまりいい補強だとは思えません。一方、ロイヤルズは見返りとしてアルシデス・エスコバル遊撃手ら4選手を獲得。エスコバルは今季レギュラーとして出場していました。


○ツインズ、西岡と3年900万ドルで合意



ポスティングでの米球界入りを目指していた西岡選手でしたが、岩隈とは違い無事夢をかなえることができました。スモールベースボールを標榜するツインズにとって西岡はもってこいの選手。おそらく2塁での起用がメインとなるでしょうが、いい戦力になると思います。


○アスレチックス、トレードでジョシュ・ウィリンガム外野手を獲得



打線強化を狙うアスレチックスですが、先日の松井秀喜選手に続いて大砲を獲得しました。今季はけがに泣いたウィリンガムでしたがそれでも16本塁打と長打力を発揮しました。また通算出塁率は3割6分7厘と打率より1割も高く、出塁能力にたける選手でもあります。これで、来季のアスレチックス外野陣は左翼にウィリンガム、中堅にココ・クリスプ、右翼にデービット・デーヘイスース、第4の外野手にライアン・スウィニーという布陣が予想されるため松井の守備機会はほとんどなさそうです。


○タイガース、マグリオ・オルドニェス外野手と再契約



オルドニェスは07年の首位打者(3割6分3厘)で通算2072安打の巧打者ですが、今季はけがのため84試合の出場に終わり、球団からオプションを破棄されていました。しかし、今季も3割をマークした上12本塁打、59打点と試合数にしてはかなりの数字を残しているので再契約に至ったのだと思われます。来季で37歳ですがまだまだ活躍してほしいです。


○レッドソックス、ボビー・ジェンクス投手と2年1200万ドルで合意



ゴンザレス、クロフォード、と次々と大物の獲得に成功しているレッドソクスですが、今季崩壊したブルペン陣の補強にもひとまずは成功しました。ジェンクスは今季までホワイトソックスで6シーズンプレーし、通算173セーブを挙げている現役屈指のクローザー。ですが、通算防御率は3.40、WHIPも通算1.21と絶対的に安定しているとは言えない数字。レッドソックスにはジョナサン・パぺルボンという絶対的守護神がいるためセットアッパーとしての役回りが期待されるでしょう。また、レッドソックスは6年連続65登板以上のダン・ウィーラー投手とも1年300万ドルで合意しており、ブルペン陣の補強も着々と進んでいるようです。

○その他の動き
カブス、ケリー・ウッド投手と1年150万ドルで合意
パドレス、オーランド・ハドソン二塁手と2年1150万ドルで合意
アストロズ、ユーティリティプレーヤーのビル・ホール選手と1年325万ドルで合意
マーリンズ、リッキー・ノラスコ投手と3年2650万ドルで契約延長

ウッドは2008年以来となる古巣復帰。ハドソンは念願の複数年契約を勝ち取りました。ホールは複数ポジションをこなせるうえ今季18本塁打とパワーも有り、リーグ最少本塁打に終わったアストロズにはいい補強でしょう。ノラスコは3年連続2ケタ勝利とローテの軸として活躍しています。

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