2011年2月3日木曜日

ボルティモア・オリオールズ

今日からは各球団の戦力予想をしていきたいと思います。まずはオリオールズから。



○野手陣
・ラインナップ(数字はビル・ジェームズによる予測値)

二 B・ロバーツ    .279 9本 49点 24盗 .770
右 N・マーケイキス .300 17本 87点 7盗 .840
一 D・リー       .278 23本 84点 3盗 .840
指 V・ゲレ―ロ    .304 26本 98点 4盗 .868
左 L・スコット     .266 27本 80点 2盗 .852
三 M・レイノルズ   .233 35本 94点 9盗 .827
中 A・ジョーンズ   .288 21本 77点 9盗 .801
捕 M・ウィータース  .288 16本 74点 0盗 .809
遊 J・ハーディー   .263 16本 62点 1盗 .753


・控え
捕 C・テイタム    .231 1本 12点 0盗 .597
内 C・イズテュリス .249 1本 28点 10盗 .600
内 J・ベル      .273 21本 74点 3盗 .787
外 N・ライモルド  .270 22本 70点 11盗 .804
外 F・ピエ      .281 6本 29点 6盗 .760


昨季の得点数はリーグワースト2位の613点。しかし、オフに精力的に動いた結果今季は平均並みの打線になりそうです。昨季ケガでシーズンの多くを棒に振ったロバーツの復活が一つのカギ。予測値では24盗塁となっていますが、彼には40盗塁ぐらい狙ってもらいたい。ラインナップを見る限る彼ぐらいしか走れる選手がいないので、攻撃のバリエーションを広げる意味でも頑張ってほしい。また、レイノルズの獲得も長打力不足のチームには朗報。本格派投手の多いア・東地区でどのくらい三振するのかもある意味注目です。ここには名前がありませんが有望株のジョシュ・ベルの成長にも期待。リーは一年契約なので、この補強はベルの成長待ちのためのものであることは明らか。2012年にレギュラー一塁手となれれば最高でしょう。


○投手陣(右端は奪三振/与四球)
・先発投手
J・ガスリー     31試合 11勝12敗 201回 防4.12 W1.31 123/63
B・マティス     31試合 10勝10敗 181回 防3.88 W1.33 154/62
B・バーゲンセン  30試合 10勝12敗 198回 防4.27 W1.36 98/52
J・アリエタ     20試合 6勝8敗   122回 防4.57 W1.49 94/57
C・ティルマン   13試合 3勝4敗   70回  防4.37 W1.43 58/27

・救援投手
K・グレッグ    64試合 3勝3敗28セーブ 58回 防3.57 W1.33 54/25   
A・サイモン    50試合 2勝4敗0セーブ 50回 防6.12 W1.62 33/19
M・ゴンザレス  44試合 3勝2敗0セーブ 38回 防3.08 W1.26 45/18
上原浩治    58試合 4勝3敗31セーブ 64回 防2.81 W1.05 57/8


攻撃陣と比べてかなり地味な予測値にみな落ち着いています。これを見る限りガスリーやマティスら若手先発投手の開花はまだ先ということでしょう。4番手以下の投手がなかなか出てこないのも難点。救援陣でグレッグと上原がほぼ同数のセーブ数を挙げるているのは、今季もグレッグがブルージェイズにとどまると想定した場合の予測値だから。おそらく上原がクローザーを務めることになりそうです。64イニングで8四球というのは驚異的な数字だと思われます。一方、セットアッパーはかなり手薄な状態。母国で発砲事件を起こし拘留中のサイモンですが、予測値だけを見ると戻ってこない方がいいのでは?とにかく、今年も投手陣のやりくりには苦労しそうです。


○総評
大型補強により打線の強化には成功したものの、依然として投手陣は手薄かつ不安定。打撃レベルの高いア・東地区においてこの投手陣ではいくら打線が良くても勝ち抜くことは困難だと思います。そういった点から考えると今季も再建イヤーであることには変わりないでしょう。今季は90敗しなければ合格ではないかと思います。

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